ドローンどんと来い!

空撮とかをしてるスカイアイジャパンのブログです。ドローンに関することを発信します。たまに営業もします。HP https://www.skyeye-japan.jp。撮影・記事執筆・講習のご依頼はこちらからskyeye.japanアットgmail.com(アットを@に変えてください)

ドローンで釣りはできるのか? 少し考えてみました

こんにちは、スカイアイ・ジャパンの今井です。

余談ですがMacBook Proを買いました。このMacBookProとドローンを持ってスタバでドヤ顔してきます。

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さて、最近釣り好きの知人と話をしていたらドローンで釣り用のライン(釣りに使う糸)を飛ばせないかな?という話がでました。ラインをドローンにひっかけて目的の場所まで持って行って餌をリリースして水中に餌を落とす、ということだとそうです。

友人は雑談の中で聞いてきたのでそこまで本気で言っているわけではないのですが、面白そうですね。海外には実際にDJI社のドローンを使用してマグロを釣った方の動画があがっているのでそれを参考に日本ではどうだろう?と考えてみましょう。

www.youtube.com

どうやってマグロを釣ったのか?

まず、動画の方のDJI Phantomも含め市販のドローンは魚を釣り上げるほどのパワーは持っていません。アジぐらいまでのサイズで既に怪しい気がします。なので動画の方はドローンを

  • 餌を運ぶためのツール
  • 魚がいるポイントを見つけ出すための捜索用

この2点にしぼっているようです。あくまで魚を引っ張り上げるのは人だということですね。動画の方はタコを餌としたラインをドローンに固定させてマグロがいるポイントまで運んでいっています。このラインは釣竿からのラインとも繋がっていて、なんらかの方法でドローンからラインは外れ、メインの釣竿で釣り上げています。

一定の負荷がかかると外れる仕掛けでもあるのでしょうか。アナログといってはアナログですが、ドローンにあまり負荷をかけずに飛ばすとなるとこの方法になるのでしょう。

法律的にどうなの?

どっちかと言うとこちらの方がネックかも。

現状、ドローンから何かを運んだり落下させるのは救助目的をのぞいて法律でNGとされてます(残念ですが)。これは国土交通省(現在は地方航空局)に許可申請をすればOKがでることもあるのでいいのですが、釣りで餌を遠方に飛ばすためだけにそんなことするの・・・?という話なのであまり現実的ではないかもしれません(笑)。

このあたりをクリアすると釣りとしてもドローンは面白いツールになりそうです。

 

ただ、この動画を見ると餌を運ぶツール以外にも上空から魚が多いポイントを探すということにもその力を発揮しそうですし、釣り用のソナーも販売しているので組み合わせて使うと面白いこともできそうです。

 

これを書いていて、私もお仕事で河川の調査をしていたところ映像の中で魚が写っていたことを思い出しました。あくまで調査目的の映像だったのでそのときは「魚が写っとる」ぐらいにしか思わなかったのですが、釣り人からするとけっこう貴重な映像だったのかもしれません。

 

これから色々と法整備が進み、ドローンも進化するとドローンを使った釣りの分野も伸びるかもしれませんね。

 

最後になりましたが、市販のドローンは基本的に正規の製品以外を搭載することを推奨していないということはお忘れなきよう!

今回はドローンではどうだろう?というifのお話をさせていただきました。

それでは!

 

 

 

DJI Phantom 4 Advanced+ 発売開始!!

こんにちはスカイアイジャパンの今井です。

DJIが新しいPhantom4を出しましたね。

www.dji.com

その名も

Phantom 4 Advanced+

取り敢えず大文字にしてみました。

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Phantom4シリーズこれでPro,Advanced,4の3つになるわけですが性能的には

Pro >Advanced>4

という感じみたいですね。値段もこんな感じです。値段を抑えて需要や重要度が高い機能を限定的に4よりも進化させて、そうでなさそうなところは4のままといった感じですかね。iphoneで言うとSEみたいな立ち位置でしょうか。

ただ、これに伴って4そのものが生産中止になるそうで実質4Proと4 Advancedの二択になります。

それと重要な点ですが、

Advancedは専用のモニターがついてきません。Advanced +にはついてきます。

値段は大体40,000円ほど違います。モニターを40,000円で買うということですね。

劣る、劣らないの比較は好きではないのですがザッと見てわかりやすいように性能面の比較をしておきます。

値段

Pro>Advanced>4

Pro・・・204,000円(Pro) or 239,000円(Pro +)

Advanced・・・179,000円 (Advanced) or 214,000円(Advaced +)

カメラ

Advanced≧Pro>4

素数・・・2000万画素、1型 ※4は1240万画素、1/2.3型

Advancedは4Kの60fpsの撮影が可能

衝突防止センサー

Pro>Advanced=4

後方のビジョンセンサーと赤外線センサーは省略

 

こんな感じでしょうか。

 

そんなわけでProの発売を通してユーザーの意見を反映して必要最小限の部分を進化させたAdvanced、価格と性能の比較で悩ましいところですがぜひ購入を検討されている方は参考にしていただければと思います。

 

 

Phantom4 Proを見失いかけました

こんにちは、スカイアイジャパンの今井です。

今回はPhantom4とプロポ(コントローラー)との接続が切れてしまったときのお話をします。

ちょっと前に山と川とを同時に撮影するお仕事がありました。山間部を縫うように飛行する中々ハードな内容だったのですが、その中で一時期的にドローンとプロポ(コントローラー)の接続が切れてしまうという出来事がありました。

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ドローン本体とプロポのモニターを交互に見ながら操縦するわけですが、ドローンとプロポの接続がうまくいかなくなってくると最初に「映像の遅延」や「ノイズ」が起こります。今回はそういった前兆がなく突然ブッツリと映像だけでなく全ての接続が切れてしまいました。

そういうときに備えて色々と安全策はとってあったのでよかったのですが、映像が切れて機体情報がわからなくなってしまったときはさすがに焦って色んなことが頭をよぎりました。

今までは「映像にノイズがのった」時点で引き返すか、接続がうまくいくまでPhantomの機体位置を変えるといったことをしていたので本格的にPhantomとプロポの接続が切れたのは初めての経験だったということもあります。

 

最近、ドローンの操縦法を教えて欲しいというご依頼があるのでマニュアルや練習法を考えていたのですが

「機体とプロポとの接続が切れてしまったとき」

という内容を盛り込んでも良いかなと思いました。やはりそういうときは冷静でなくなり判断を誤りがちなので、一度は自分がどうすべきかを知るためにもそういう状況を体験するのは良いことだと思ったので・・・

でも中々安全と確実性を両立した上でPhantomとプロポの接続が切れる状況を自然につくるというのは難しいんですよね。

何か良い案があれば教えて頂きたいところです。

ジャパン・ドローン 2017 / Japan Drone 2017 ビジネスデイに参加してきました DJI編

こんにちは、スカイアイジャパンの今井です。

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日本で最大級のジャパン・ドローン 2017 のビジネスデイに参加してきました!23日(木)の一日だけだったんですが、ドローン好きの僕としてはすごく面白かったし色んな方や企業の方とお話できて参考になることが沢山あったのでレポートします。

まずは個人的に

  • DJI製品
  • 国内のドローン現状やサードパーティ製品
  • ドローン関連のソフトウェア

これらに期待して参加してきたのでそっちよりのレポートになるかと思いますが、少しでも現場の雰囲気をお伝えできるようがんばりまっす!

ざっくりとした感想

まずはこのジャパンドローン2017に参加して感じたことですが、ドローンであってもそれに関するソフトウェアであってもまだまだ手探りである一方で物凄く成長する分野だなということです。これは個人の方だけではなく企業の方も含めてですね。

というのは、ドローンは世間的には急成長している分野の割にあまりにも未知のジャンルすぎるというのが理由だと思います。あまり良くない形で認知されたドローンですが、認知度の割にドローンそのものの性能、撮影された写真の運用方法や利用価値が理解されてなく効果がまだまだ想像・理解しにくいんだよねぇ~

というのを全体を通してすごく感じました。

例えば今はスマートフォンのアプリは成熟してスマートフォンを使ったデバイスも当たり前になってきましたが、発売された当初はスマートフォン自体もアプリそのものも「なんかすごいけどどうやって使えばいいのかわからない」といった形で使われていました。

今は広く浸透し、一人ひとりが自分にあった使い方が出来ているのでアプリを作る側もそれに応じてつくれるのですが過渡期は色んな用途が紹介されていました。今はドローンがそんな感じでしょうか。

 

はてさて前置きはここまでにして、実際にDJIのブースレポです。

DJI Japan

一番楽しみにしていたDJIのブースです。やっぱりドローンの中心的存在なのでブースも一番大きく、人だかりも常に絶えずその認知度を改めて思い知らされました。

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開幕直後のDJIブース。それでも結構人がいます

今回はDJIの中でも新製品M210が国内で初めて展示されていたので現物をしげしげと見てきました。ほとんど情報がない機体なので、今回はこちらをメインにレポートします。M210に関する現物レポートとしては国内初?になるのかな、と。このM210はDJIでも力の入れ具合が半端ないみたいで、パンフレットがファミレスのメニュー表ぐらいしっかりしてました。

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M210 Matrice(マトライス)

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完全業務用のインフラ点検に特化したドローンで、今年の二月にプレスリリースされた機体です。お値段も聞いてきたのですが、販売店さんで公表されていなくて書いちゃまずそうなのでとてもお高いものだとだけかいておきます。新車の軽が買えるぐらいかな・・・そんなM210ですが下記の特徴を持っています。

  • 水平方向にカメラが二台取り付けられる
  • 垂直に撮影ができる
  • GPSがなくても正確に運行する
  • 防滴・防塵(IP43)
  • バッテリーを2つ搭載
  • 磁場耐性がある

これだけでも(個人的に)すごい機体だということがわかります。各機能について解説を付け加えると

水平方向にカメラが二台取り付けられる

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向かって左がFLIRサーマルカメラZENMUSE XT 右側がZENMUSE X4S

通常の光学カメラとサーマルカメラを同時に搭載して撮影することで肉眼での映像とサーマルカメラでの映像を比較できます。電線や鉄塔、はたまた工場など肉眼とサーマルカメラでの映像を比較することで状況の認識がより向上します。

垂直に撮影ができる

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垂直撮影用ZENMUSE Z30

DJIの出すドローンでははじめて垂直方向、つまり機体の真上の撮影ができます。橋の裏の撮影は需要が高いらしく、今回初搭載となりました。実際にメーカーさんに聞いていた方もいたので誤解しやすいところですが、M210は垂直方向のカメラを取り付けた場合、水平方向へのカメラはつけられません。

水平方向のカメラ1つ、垂直方向のカメラ1つというのは出来ず

  • 垂直方向のカメラのみ
  • 水平方向のカメラのみ

このどちらかの選択になります。

GPSがなくても正確に運行する

橋の裏側の撮影など、M210がGPS情報を習得しにくい場所でもM210本体に搭載されたカメラと超音波センサーから自位置正確に補足して正確に運行します。ただ、メーカーさんのお話だとある程度の高さまでいってしまうと難しいかも・・・とのことでした。

防滴・防塵(IP43)

ドローンを飛ばすときに一番の問題となるのが天候です。雨の日はもちろん、雨が振りそうなときも避けるのですがM210は基本雨天でも航行可能です。私もお客様の中で「雨の日に飛ばせたら最高なんだけどねぇ」という要望を直接言われたことがあります。

さて、紹介動画では雨の中でバッテリーを交換しているところがあったので聞いてみたところ接続端子さえ濡れていなければ雨天でもバッテリー交換はできるとのこと。バッテリー端子はかなり奥まったところにあるのでまず濡れないから大丈夫らしいです。

IP43について

4・・・1mm以上の大きさのものが機体内部に入ってこない

3・・・機体の真上から横方向に対して60°までの角度からの水は入ってこない(つまり真横から水がかかると入る可能性がある)

バッテリーを2つ搭載

 

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わかりにくいですが、バッテリーが2つあることがわかります

バッテリーは寒さに弱いのでドローンも基本的に寒いところで飛ばすのはよくない、大体10度までいくとやめたほうがいいと言われています。私も霜の降りる2月の朝イチでの撮影の時はホッカイロでバッテリーを温めていました。

飛んでいる時になんらかの理由でバッテリーが機能停止したら笑えないのでM210はバッテリーを2つ搭載し、片方のバッテリーが突然機能停止してももう片方のバッテリーで航行します。また、バッテリー自身も温めておく機能を持っているそうです。この機能自体は同社のInsprire2も搭載しているのでそこまで目新しい機能ではないですね。

 

とまあM210MATRICEに関してはこんな感じです。カメラも取り付けると高級車一台分になるというトンデモドローンですが、その性能を考えるとその価値はありそうです。

うーんほしいな

 

デモフライトブース

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実際にドローンを飛ばすデモフライトブースです。

今回デモフライトの対象となっていたのは

  • Phantom4Pro
  • Mavic
  • Inspire2

この3種類です。編隊飛行したり、その安定性・機動性の高さを見せつけてくれました。この時ばかりはデモフライトブースにも人だかりができてすごい状態でした。

 

まとめ

ジャパン・ドローン 2017 DJIブースはやはり期待度が高く沢山の方か色んなことを関係者の方に聞いていました。

ブースとしてはPhantom、Inspire、MavicもありましたがやはりM210Matriceと今回は紹介ができませんでしたが農業用ドローンAgras MG-1も展示されていました。ドローン自体は現在は農業用では明らかに用途があることがわかっているのでメーカーは力を入れたいところなのでしょう。

はじめまして!

こんにちは、ドローンによる空撮・調査を主にしているスカイアイジャパンの今井です。

このブログではドローンやDJI Phantom4 Proに関する記事を書いたり、たまに空撮などの営業の話を書く予定です。

あまりかしこまった形では書かないつもりなので、ドローンってこういう風なんだ、とかドローンってこんなことができるのかと気軽に読んで頂ければと思います。

それでは宜しくお願い致します。