DJI Goggles完全マニュアル コレだけ読んどきゃ大丈夫!
こんにちはスカイアイジャパンの今井です。
モニターとヘッドトラッキングという2つの機能を持つDJI Goggles、使用していくにつれ色んなことがわかってきました。
まずはGogglesで出来ることを紹介してきます。
本機種の開封レビューなどはこちら。
Gogglesでできること早見表
Gogglesは大まかにですが
- ヘッドトラッキング
- ドローンの飛行モードの命令
- 各種設定・撮影モードの設定
これらのことができるようになっています。
ヘッドトラッキング(公式ではショートカットと呼ばれてます)
これはヘッドトラッキングモード選択画面です。Gogglesの目玉機能であるヘッドトラッキングとドローンを「どれぐらい」同期させるか、みたいなものですね。
- ドローン本体
- ジンバル(ドローンのカメラ)
この2つをヘッドトラッキングで動かすことができるんですが、この時に「本体の動きとジンバル」の両方か「ジンバル」だけ動かすのかを決めることができます。とうぜんヘッドトラッキング機能を無効にすることでモニターの代わりにすることもできます。
インテリジェントフライトモード
これはインテリジェントフライトモード選択画面です。DJIのドローンシリーズに搭載されている飛行モードで、これ自体は特に目新しい機能ではないのでGogglesすげぇ!とはなりませんが、Goggles特有の使い方になっています。後ほどTapFlyとActiveTrackを使って紹介します。
- TapFly
- ActiveTrack
- 地形フォローモード
- トライポッドモード
その他
Gogglesの設定(ヘッドトラッキングの感度や明るさなど)や、写真撮影の設定などができます。
それでは詳細を見ていきましょう。
Goggles機能(ショートカット)
ヘッドトラッキングを有効にするにはGooglesの機能(ショートカット)を呼び出しする必要があります。二本指でタッチパネルを下にスワイプすると下記のGogglesの機能が表れます。
全画面モード
完全に映像のみに特化したモードです。
全画面モードが有効な場合、フライト情報とメニューは全て非表示になります。注意して飛行して下さい。Gogglesの戻るボタンまたは送信機のC2を押して終了します
計器類(高度・速度など)全てGogglesのディスプレイ上から消えてしまうので本当に飛んでいるかのような映像を楽しめます。が、飛行に必要な情報も全て消えてしまうので注意が必要です。
一応全画面モードで見えている映像を撮ってみましたが、普通の写真ですね・・・
ヘッドトラッキング飛行
ヘッドトラッキングでドローンとジンバルを動かすGogglesで出来ること全盛りした機能です。
頭の動きで機体の飛行やジンバルの角度を制御します。頭を上下させることで、-90°〜30°の間でジンバルのピッチをコントロールします。
頭を左右に回転させて機体のヨーをコントロールします。ヘッドトラッキングは送信機と同時に使用することができます。
より快適な体験を得るため、安定した映像伝送チャンネルに切り替えます。
- 本体の回転
- ジンバルの上下の動き
この2つをGogglesを使って動かすというわけです。静止画ではわかりにくいので下記の画像で説明します。
本体の動き
Gogglesを装着して左右に振り向くと振り向いている間だけドローンが回転します。ドローンの回転速度は振り向く角度が大きいほど速くなります。
ヘッドトラッキング飛行モードを有効にした時にGoggles装着者が見ていた方向が基準になります。
ジンバルの動き
ジンバルの上下の動きとGogglesの見上げる・見下げる動きが連動します。上を向くとジンバルは上に、下に向くとジンバルは下に動きます。
ヘッドトラッキングジンバル
ヘッドトラッキングでジンバルの動きのみ動かす機能です。
頭の動きでジンバルの角度を制御します。頭を上下することで、-90°〜30°の間でジンバルのピッチをコントロールします。
頭を左右に回転させて-30°〜30°の間で機体のヨーをコントロールします。
より快適な体験を得るため、安定した映像伝送チャンネルに切り替えます。
これ多分Goggles内の説明は間違えてると思います。このモードでは機体のヨー(回転)はコントロールできません。ジンバルを上下左右に動かすだけです。
- -90°=真下
- 0°=正面
- +30°=上方に30°
- 左右に30°
ジンバルを左右に-30°〜+30°までふれるのはヘッドトラッキングモードのみで、今までのプロポでジンバルを左右にコントロールすることはできませんでした。ちなみに左右に30°までふるとPhantom4の足が画面に映ります。
ジンバル前方/下方
ジンバルを真下か真正面のどちらかにタッチするだけで切り替える機能です。
タッチパッドをタップして素早くジンバルを調整し、前方か地面に対して垂直に向けます。
タッチパッドをタップしても機能せず、ジンバル前方/下方モードを有効にした瞬間に真下にジンバルが向きました。個人的に無くてもいい機能ではないかな・・・唯一使いみちがよくわからない機能です。
インテリジェントフライトモード
DJIのドローンに搭載されているフライトモードです。Gogglesを使って操作する、というだけのものなのでそこまで目新しいものはありません。
一つ大切なことですが、Gogglesのヘッドトラッキングモードが有効になっている時はインテリジェントフライトモードでもヘッドトラッキングが有効になっています。
それではTapFlyとActiveTrackモードを使っての説明です。
TapFly
Goggles上で選択したところへドローンが一直線に飛行するモードです。
TapFlyモードを有効にすると画面上にカーソルが出現するので、Gogglesのヘッドトラッキング機能を使いカーソルを動かして方向を決めます。※仮にヘッドトラッキング機能が無効の状態であってもカーソルはヘッドトラッキングで動かせます。
TapFlyモードを有効にすると「十」のカーソルが出てきます。ここに向かってドローンが飛行しますよという意味です。ヘッドトラッキングで「十」を動かします。
飛行する方向が決まったらタッチパッドをタップ。すると「GO」と出てきます。もう一度タップで飛行を開始します。
飛行開始。この方向に向かってドローンは飛行しつづけます。中止する時はGoggles本体の下部にある「戻る」ボタンを押します。
ActiveTrack
注目したい対象や動くものをロックオンしてその目標を追跡するモードです。
有効にするとTapFlyと同じカーソルが表れます。
ヘッドトラッキングで「十」のカーソルを動かし、注目したい対象の近くでタッチパッドをタップします。すると、タップした時にカーソルがあったところを起点としてスクエアを描けるようになります。
今回は公衆便所を注目します。スクエアを作成している途中です。Gogglesを左に回転させているのでカーソルも左へ動きます。
Gogglesを下に向けたのでカーソルも下へ動きます。公衆便所をスクエアで囲むことができました。
タッチパッドをタップして決定します。被写体が遠すぎたようです(笑)。
これできちんと作動すればドローンは公衆便所を中心として飛行します。
その他
- Gogglesの機能
- 写真撮影
Gogglesの機能
ツールボックスアイコンを選択すると9つの項目が出てきます。余談ですが、二本指でタッチパッドを長押しするとスクリーンショットができます。これはその瞬間をさらにスクリーンショットしたものなので、画面右上にスクリーンショットが成功したこお知らせが表示されています。
撮影モードの設定
カメラアイコンを選択すると撮影モードの設定変更ができます。
以上、Gogglesの機能を紹介しました。私はGogglesを買ったはいいものの公式サイトでも一体全体何があるのか、何ができて何ができないのかわからない状態でした。
そこで数日かけて殆どの機能を試してみて執筆したのが本記事になります。
これからGogglesを買おうとしているかた、買ったけどよくわからない方の参考になれば幸いです。
DJI Goggles 購入する前に絶対知っておいてほしいこと
こんにちはスカイアイジャパンの今井です。
最近購入したDJI Gogglesですが使用するにつれ購入前に知っておいた方がよかった点が幾つかわかってきました。
今回の記事ではオフィシャルページには書かれていないものの、すごく大切なことなのでその点についてお話しようと思います。購入を考えている方、迷っている方がいたらぜひ参考にしてみてください。
私が過去に書いたGogglesのレビューはこちら。
Gogglesオフィシャルページはこちら。
購入前にぜひ知っておいてほしいこと
ドローンのプロポ(コントローラーのこと)の種類によっては思い切り機能が制限されるということです。状況によっては使えないこともあります。違いはプロポにモニターがついているかどうか、ですが詳しく解説します。
制限される機能
- ヘッドトラッキング
- インテリジェントフライトモード
該当するプロポ
- Phantom4
- Phantom4 Pro
- Phantom4 Advanced
- Inspire2
左:Phantom4Pro,Advancedプロポ 右:Inspire2プロポ
該当しないプロポ
- Mavic Pro
- Phantom4 Pro Plus
- Phantom4 Advanced Plus
左:Phantom4 Pro,AdvancedのPlus用プロポ 右:Mavic Pro用プロポ
違いは専用のモニターがついているかどうか。
理由はUSBポート
Goggles一番の売りである「ヘッドトラッキング」と「インテリジェントフライトモード」ですが、これはUSBポートを使ってのみ機能します。社外製のタブレットを使っている方がほとんどだと思いますが、そのタブレットは必ずUSBポートを使いますよね。つまり、Gogglesを接続したらタブレットは使えなくなります。
(推奨されていませんが)1人で使う場合、タブレットが使えなくなるだけですが2人で使う場合はけっこう大変です。
オペレーター(操縦者)がGogglesを使う場合
他の方はできることはありません。オペレーターがキャッキャ楽しんでいる横でヤキモキするしかないです。まさに生殺し
スポッター(操縦者以外の人)がGogglesを使う場合
オペレーターがドローンを操縦し、スポッターがその映像を楽しむというパターンです。この場合オペレーターは目視のみの操縦になります。USBポートはGogglesに使用されているのでタブレットは使えません。
知人があっち行って、こっち行ってと言うのに「はいはい」と従って目視でドローンを飛ばすしかないわけです。
余談ですがコントロールの主導権がある人をマスター(主人)、それに付随する人をスレイブ(つき人)というのですが通常ドローンを操縦する人がマスターになるのでこの場合スレイブがマスターに指示をする形になります。
対処法
Phantom4シリーズのみですが、対処法は2つあります。
- 新たにモニター付きプロポを買う
- HDMIモジュールを購入して、プロポに取り付ける
どちらも万単位でお金がかかります。
新たにモニター付きプロポを買う
代理店で購入する場合、77,000円です。高い!!Gogglesより高い!!
HDMIモジュールを購入して、プロポに取り付ける
HDMIモジュール
代理店で購入する場合、13,400円です。それでも機能は制限されます。
GogglesはHDMIを通してでしか見ることができません。その場合映像を見るだけになるのでヘッドトラッキングやインテリジェントフライトは使えません。
まとめ
Gogglesの機能を最大に発揮するための条件を今回は紹介しました。
単純にGogglesを「モニター」として使いたい場合はそこまで問題はありません。しかし購入を検討されている方は「ヘッドトラッキング」や「インテリジェントフライトモード」を楽しみにされているのではないでしょうか。
DJIもそのような形で紹介していますしね。実際にはプロポの関係でそれができないということも有りえるよ、とそのあたりを購入する前に知ってほしいと感じたためこの記事を書かせていただきました。
Youtubeクリエイターツール オーディオライブラリにおける帰属表示の書き方
こんにちはスカイアイジャパンの今井です。
ドローンの空撮動画の編集を行うときに、BGMはだいたいYoutubeのフリーBGMであるクリエイターツールオーディオライブラリを使用しています。
ものすごく有り難いサービスで感謝しきりなんですが、BGMの中にはタイトルの様に帰属表示はしっかり書いてほしいというBGMもあります。一手間かかるところですが、自分の気に入った曲なら使いたいですよね。だけどYoutube のこの表示の仕方が異常にわかりにくい。こんな風に書かれています。
この曲は動画でご自由にお使いいただけますが、以下の帰属表示を動画の説明に必ず明記してください: __アーティスト__の__タイトル__は、__ライセンス名__ライセンス(__ライセンス_url__)でライセンス付与されています。
ソース: __トラック_url__アーティスト: http://incompetech.com/
なんだこれ・・・
この文章をひな形として、どこかに色々いれればいいのだろうというのはなんとなくわかります。しかしどうすればいいのかわからない。ということでCMM様の動画を参考にまとめてみました。
結局のところ帰属表示に必要なのは
- アーティスト
- タイトル
- ライセンス名
- ライセンス
- ソース(トラックURL)
- アーティスト(のURL)
この6つです。この6つをYoutube側の用意した文章に埋め込んで、動画のどこかに書いておけばOKということですね。
本記事では
- わかりにくい上記の文章を何がいいたいのか整理する
- 必要となる帰属表示がどこにあるか見つけ、文章に埋める
この順で解説していきます。
まずは実際のYoutubeの画像をみてみましょう。
__アーティスト__の__タイトル__は、__ライセンス名__ライセンス(__ライセンス_url__)でライセンス付与されています。
冒頭でも触れましたが、このひな形の文章のわかりにくいところは"_"があるからです。カッコ内の「__ライセンス_url__」も参考先が書かれているだけなので実際に書く時は必要ありません。これもまた混乱するきっかけになっています。
まずはこの文章が何を言っているのか記入が必要な下記4点を残し、余計な部分を消してみましょう。(5のソース、6のアーティストは後述)
アーティストのタイトルは、ライセンス名ライセンスでライセンス付与されています。
これでなんとなくどこに何をいれればよいかわかったと思います。つまり、
- アーティスト
- タイトル
- ライセンス名
- ライセンス
この4点を上の文章に入れろ、ということですね。では実際に上の文章をひな形として何を参考すれにしてよいか解説します。
帰属表示を見つける
アーティスト、タイトル
まずはアーティストとタイトルですが、これはYoutubeオーディオライブラリ内に書かれています。なのでそれをコピーして、ひな形の文章にペーストします。
①アーティスト名:Kevin MacLeod
②タイトル:Acid Jazz
Kevin MacLeodのAcid Jazzは、ライセンス名ライセンスでライセンス付与されています。
ここまでできました。次に③ライセンス④ライセンス名を書きます。
ライセンス、ライセンス名
ライセンスとライセンス名はかっこ内の「__ライセンス_url__」と書かれたところのリンク先にあります。
上記の画像がリンク先です。どれがライセンス名でどれがライセンスかわかりにくいのでこれを参考にしてください。
③ライセンス名→creative commons
④ライセンス→Attribution 4.0 International(CC BY 4.0)
ライセンス名はcreative commonsを、ライセンスはAttribution 4.0 International(CC BY 4.0)と書けばよいということですね。
これで①〜④の全てが埋まりました。上記をリンク先ページからコピーしてひな形の文章にペーストします。
Kevin MacLeodのAcid Jazzは、creative commons「Attribution 4.0 International(CC BY 4.0)」でライセンス付与されています。
ソース、アーティスト
先ほどのひな形の文章の下にあるソースとアーティストを埋めていきます。
ソースはこの「__トラック__url__」のリンク先にあるのでそこのURLをコピーします。
アーティストはそのままURLをコピーすればOK。
⑤ソース:https://freemusicarchive.org/music/Kevin_MacLeod/Jazz_Sampler/AcidJazz_1430
⑥アーティスト:http://incompetech.com/
以上①〜⑥をまとめると
Kevin MacLeodのAcid Jazzは、creative commons「Attribution 4.0 International(CC BY 4.0)」でライセンス付与されています。
ソース:https://freemusicarchive.org/music/Kevin_MacLeod/Jazz_Sampler/AcidJazz_1430
アーティスト:http://incompetech.com/
これで完成です。
まとめ
アーティストのタイトルは、ライセンス名ライセンスでライセンス付与されています。
この文章をひな形として
- アーティスト:Youtubeオーディオライブラリから
- タイトル:Youtubeオーディオライブラリから
- ライセンス名:ライセンスurlから
- ライセンス:ライセンスurlから
- ソース:__トラック__url__から
- アーティスト:表示されているURLをそのまま使う
この様にしていけば問題ありません。最初は戸惑うかもしれませんが、一旦なれてしまうと簡単です。
それでは快適な動画編集ライフをお送りください!
DJI Goggles購入レビュー VRとドローンという男のロマン!!ヘッドトラッキング機能がすごすぎて笑える
こんにちはスカイアイジャパンの今井です。
DJI Gogglesを購入しました。仕事用と称して。ついにVRはドローンの世界にまで来ましたよ!!オフィシャルトレーラーで「現実で遊ぶゲームだ!!」と表現していますが、まさにその通りだと思います。PSVRに行かなかった自分を褒めてあげたい。
男子なら誰でも大好きドローンとVR。面白くないわけがありません。さてさて、そんなDJI Gogglesのレビューでございます。ちなみに気になるGogglesの機能やスペックは以下の通り
機能
- ドローンからの映像をリアルタイムで大画面で見る
- Gogglesを使ってドローンを操縦・制御する
友人やたまたま近くを歩いていた知らない人と映像をシェアしたり、Gogglesを通してドローンの動きやジンバル(カメラのこと)をコントロールすることができます。
スペック
- お値段:57000円前後
- 対応機種:DJI MavicPro,Phantom4シリーズ,Inspire2
- ディスプレイ解像度:3840✕1080(1920✕1080が2つ)
- 最大駆動時間:6時間
- HDMI対応、MicroUSB、MicroSDポート有り
- 重量:1kg(レンズ部、ヘッドバンド部込)
- リフレッシュレート:60Hz
こんな感じですか。
開封の儀
まさか自分が開封の儀という言葉を使うとは思ってもみませんでした・・・
箱ですが・・・結構デカイ。ティッシュ箱よりもでかい。奥行きもあるので持ち運びには一苦労しそうです。重さはそこまでないですね。本体が1kg程度なので。
スポッと外箱を外します。外箱の底に外れないようにシールが貼ってあるのでそれを剥がします。すると真っ黒の箱が・・・
御開帳。デーンと本体があります。持ってみると意外と軽い。490gだそうですが、そんなに重く感じない気がします。
本体の下にはストラップ(頭に取り付けるバンドの部分)が隠されていました。二重底ですね。そしてその中に
- ACアダプター
- MicroUSBケーブル
- HDMIケーブル
- 不親切なマニュアル
- ケーブルを束ねるクリップ
- 乾燥剤
が入ってます。
内容物は全部でこんな感じ。
セットアップ
いよいよセットアップです。びっくりするほど簡単だけど、最初は迷います。ストラップ(上下の向きに注意!)の先を本体の上部にブスッと挿すだけ。この時、はまるとカチッと音がします。
このストラップにある本体に挿す部分ですが、開封時は上をむいています(参考画像は下ろした状態)。上下に動きますが本体がささっていることが前提なので、けっこう硬く最初はボタンかなにか押してロックを外して動かすのか?と思ったぐらいです。
下手に動かして壊さないよう丁寧に動かしましょう。
結合。画面を見ないときはこんな感じではねあげて作業するわけですが、不自然な形で前方に重心が来るので長時間は首がけっこうキツくなります。
ヘッドバンド部にカウンターウェイト(ゴーグル本体とバランスが釣り合うよう重りをつけること)も考えましたが、1.5kgになるのでやめました。
各部機能紹介
DJI Goggles本体は下記の機能があります。
右側
- タッチパネル
- 電源ボタン
- バッテリーインジケーター
- スピーカー
左側
底部
- 瞳孔間距離調整ダイヤル
- 戻るボタン
- 機能ボタン
本体右側
タッチパネル
パッと見ただの格子状デザインに見えます。が、この部分はタッチパネルになっています。本体をのぞきながら画面上で操作を行うときにこれを使います
電源ボタン
DJIおなじみの1回押すとバッテリー残量の表示、2回目長押しすると電源オンです。
バッテリーインジケーター
電源ボタンを一度押すとバッテリーインジケーターが緑色に点灯し、gogglesのバッテリー状況を教えてくれます。光るバッテリーインジケーターの本数が多いほどバッテリーの残量が多いことを示しています。マニュアルはとても親切なので詳しくは書いてありませんが、通例だと下記の通りになっているはずです。Phantom4用バッテリーのバッテリーインジケーターの早見表ですが、おそらくgogglesも同じでしょう。
※LED1側に電源ボタンがあります
スピーカー
操作音などがでます。すごい!
本体左側
HDMI Type-Dポート
HDMI使って映像を鑑賞するためのポートです。こちらをプロポ(ドローンのコントローラー)につなげても映像が見えるだけで、ドローン本体の動きをコントロールすることはできません。
スピーカー
操作音などがでます。すごい!
イヤホンジャック
操作音などがヘッドホンを通して聞けます。すごい!
MicroSDカードスロット
DJI Gogglesのサポートする機首で撮影した画像・動画のみ見ることができます。そしてやたらとMicroSDが入れにくい。写真見るとわかると思いますが、フタの一部と干渉するんですよ。
放熱用通気孔
タッチパネルとデザインを似せてあります。寒い時はここで暖をとるといいでしょう。
底部
瞳孔間距離調整ダイヤル
画面の調整をするためのダイヤルです。
戻るボタン
画面上のメニューなど「戻る」ためのボタン
機能ボタン
画面上で「機能」を呼び出すときに使うボタンです。
戻るボタンと機能ボタンは装着時ちょうど右目の下あたりに来るように設計されています。タッチパネルに次いで使用頻度の高いボタンです。
ストラップ
個人的にストラップというよりヘッドバンドという方がしっくりきます。ストラップ上部には特に何もなく、底部(装着時に下になる方)に
- MicroUSBポート
- ヘッドバンド調整ダイヤル
があるだけです。
MicroUSBポート
DJI Gogglesの最大の特徴である
- ヘッドトラッキング
- 地形フォローモード
- アクティブトラックモード
などの機能をドローンで利用するにはこちらを使います。MavicProはGogglesと無線接続ができるのでここは必要ありませんが、Phantom4シリーズとInspire2はこの部分とプロポをUSBケーブルでつなぐことでドローンの動きを制御します。
ここ自体は充電にも使います。充電中は下の画像の様にMicroUSBポート近くのLEDがオレンジに点灯し、レンズのバッテリーインジケーターが緑色に点滅します。
ヘッドバンド調整ダイヤル
ここでヘッドバンドの大きさ、つまり頭のデカさによって大きさを調節します。
実際に使用してみる
これが一番、気になるところでしょう。個人的にヘッドトラッキング機能を楽しみにしていたのでそのあたりを重点的にレビュー。
映像
とにかくものすっごい綺麗。一昔前にハイビジョンで髪の毛一本一本を表現!みたいなキャッチセールスがありましたが、それに近い。葉っぱ1つ1つが見分けられ、この時期だとわっさーと生えてる草の一本一本を認識できます。
正直、こんな映像が目の前に広がってるというのは信じられません。特に日中で画面が見にくくなるということもないのでその恩恵も大きいでしょう。
Gogglesを通して撮影した画像。草の一本一本が区別できます。
ヘッドトラッキング
もうすごい!!これすごいわ。本当に。
なんかこう・・・逆に気持ち悪い。自分の頭の動きにあわせてドローンのジンバル(カメラのこと)が動くというのは面白いけど気持ち悪い(良い意味で)。
Phantom4シリーズはジンバルは上下には動くものの、左右には動きません。ですが、Gogglesでヘッドトラッキングを使用しているときは左右にも動きます!!
今までにない感覚なので、表現が難しいのですがとにかくすごい。「ここみたい」と思ったらそっちの方に顔を実際に動かすだけでジンバルがそちらに向いてくれます。しかも全く遅延もありません。ドローンが500mほど離れた距離でも遅延なく動いてくれます。
米軍のアパッチヘリコプターの射手は自分の視線と機銃がリンクするシステムを使っているのですが、まさにこんな感じなんでしょう。男のロマンです。まじで。思い切って画面にもレティクル(十字線)を表示させて射手の気分も味わってます。
・・・話がそれましたが、ドローンを飛ばしていておっなにこれ?と気になる景色があったらそちらに自分が顔を向ける
それだけで必要な映像が映し出され、録画・静止画が撮影できるのは本当にすごいとしかいいようがありません。めちゃくちゃおもしろい機能です。
DJI Gogglesの短所?
数日間ですが使用してみて幾つか気になった点があります
- 他人と映像をシェアするという難しさ
- 怪しい
- 没入感
- 重さ
- ヘッドトラッキング使用時の動画撮影は難しい
他人と映像をシェアするという難しさ
Gogglesは「スポッター(観測者)」と映像をシェアすることができますが、シェアしている時の映像の主導権が2通りあります。
- オペレーター(ドローンの操縦者)
- スポッター(操縦者以外の人)
1.映像の主導権をオペレーターが握っている場合
スポッターはgogglesを通してオペレーターの操縦する映像を見ることになります。スポッターはここが見たいと思っても操作できません。
この場合「酔う」という可能性が出てきます。
他人が撮ったハンディビデオを見てると気持ち悪くなった、という経験は誰でもあると思いますがGogglesにも同じことがいえます。あくまでオペレーターが「みたい」映像を目の前の大画面で見ているわけですから、オペレーターの腕前によってはスポッターは「酔って」しまう可能性があります。
実際自分も少し酔ってしまうことが何回かありました(笑)
2.映像の主導権をスポッターが握っている場合
オペレーターは操作に困る可能性が出てきます。
スポッターの見たい映像=オペレーターが操縦する際に必要な映像
というわけではないというわけです。車の運転でも助手席の人は景色を楽しめますが、ドライバーは道路を見ていないといけないと同じですね。これはDJI Gogglesのせいではないですが、コマーシャルほどうまくは行かなさそうです。
こうは中々うまくいかないということですね(笑)
オペレーターはオペレーターの、Gogglesは Gogglesの専用のカメラがあると良いと思います。が、これまた難しい話かなと。
怪しい
安全面でスポッターを配置しろというのはDJIからの推奨条件ですが、個人的には見た目も怪しいからスポッターはいた方がいいと思います。
1人でGogglesをつけてドローンを飛ばす姿は確実に不審者です。隣にスポッターがいればそのあたりの怪しい雰囲気は軽減される・・・はず。
没入感
Gogglesの没入感はすごいものですが、これを使ってドローンの操縦を最初から最後まで行うのは危ないですね。
その場の雰囲気がわからなくなってしまうので・・・
重さと固定法
他のVRを使ったことがないのでわかりませんが、あまりヘッドバンドの固定法はいけてない気がします。けっこうスルリと頭から抜けるというか、ずれます。本体をはねあげたまま作業するのは難しいんじゃないかと思います。
室内用ならともかく野外用ですからね。このあたりはもう少しどうにかならんもんかなと思います。
具体的にはこれをつけたままドローンのバッテリーの交換という作業は難しいんじゃないかな。一旦DJI Gogglesはどこかに置かないとだめだと思います。
重さはこれはもうしょうがないですが、やっぱり長時間はキツいですね(笑)。
ヘッドトラッキング使用時の動画撮影は難しい
技術的に難しいのではなく、映像作品としては微妙になります。
ヘッドトラッキングの精度の高さが逆にアダになります。高精度なので、意図しない頭の動きがドローンのジンバルに伝わるんですよね。録画した映像をみると揺れてる(笑)。
何気ない頭の動きがダイレクトにドローンのジンバルに伝わるので、録画している時はけっこう集中が必要かです。また、ジンバルそのものの動きもスーッという感じから、ズズズッという動きになるのも気になる点です。
総評
その昔、飛行機に乗っている時にサービスの一貫で飛行機から見た機外の映像を放映していたことがありました。すごく迫力のある映像で機内の人が見入っていたのを思い出します。それが、手軽に自分の手で自分の好きなところで再現できるというのはロマン以外の何者でもないでしょう。
幾つか気になる点を最後にあげましたが、それらを補ってもあまりある恩恵があるのがGogglesです。綺麗な映像を大画面で見る気持ちよさ、あたかも自分が飛んでいる様な感覚、ヘッドトラッキング機能など今までにない楽しさを体感できます。
お財布に余裕のある人も、ない人もぜひ経験してほしいですね。
Phantom4 Pro最新ファームウェアアップデートで映像が映らなくなる問題と解決法
こんにちはスカイアイジャパンの今井です。
ここ数日でDJI Phantom4シリーズの機体本体とコントローラーの最新ファームウェアのアップデートがありました。(2017年6月8日)
※こちらの記事は古いので、最新のファームウェアアップデートに関する注意点などまとめた記事はこちら
※2017年8月のProPlusコントローラーのアップデートはこちら。
このファームウェアですがアップデートするとドローンからの映像がコントローラーの画面に映らなくなるんですよ。Phantom4Pro本体とコントローラーともに最新のファームウェアであっても、どちらか最新でどちらかが古いファームウェアであっても起こります。
なんやそれって感じですが、なります。
そこで対処法を書いておきます。今回はProのみですがもしかしたらPhatom4にも同様の問題があるかもしれないので、参考にしてみてください。
ファームウェアリリース日:2017年6月8日
- 対象機体:Phantom4 Pro
- 機体ファームウェア名:V 01.04.0602
- タブレットなどを使用する通常のコントローラー(Pro)のファームウェア名:V 1.4.1.0
- 専用モニターのあるコントローラー(Pro Plus)のファームウェア名:V 1.2.0.0
Phantom4 Pro機体ファームウェアアップデート
DJI Assistant2を介して有線でアップデートします。
プロポのファームウェアアップデート
通常のタブレットなどをディスプレイとして使用するコントローラーの場合、DJI GO4アプリのファームウェアをwifiを使い最新のものにします。
Pro Plusの場合は後述します。
通常のコントローラーの場合
- 解決法:機体とコントローラーを再接続する
機体とコントローラーを再接続することで解消できるようです。もともと繋がっている機体とプロポを繋ぎなおすということですね。
再接続の方法
DJI Go4アプリの起動>ENTER DEVICE>画面右上の「・・・」をタップ>コントローラーアイコンをタップ>「送信機リンク」
そうすると、「ピッピッピッ」と音がし始めるのでPhantom4Pro本体左側にある「
Phantom4 Pro Plus 専用モニター付のコントローラーの場合
- 解決法:通常のコントローラーと同じ
Pro Plusも通常のコントローラーと同じ方法で解決できますが、こちらは再接続そのものよりもそもそもファームウェアを最新のものにアップデートできていない可能性の方が高いです。
通常、ファームウェアのアップデートはwifi経由で行いますがProPlusの場合コントローラーから出るPhantom4Pro本体をコントロールするための電波がwifiと干渉してwifiとの接続ができないことがあるからです。
フグが自分の毒で死ぬようなもんですね。
しかも、wifiの種類によっては出来ることもあるし、出来ないこともあるという博打状態です。
確実なのはmicroSDカードにPCを介して直接ファームウェアをダウンロードし、そのmicroSDをコントローラーに挿して直接アップデートをすることです。
しかし!!!ここにもまだ問題があります。最新のファームウェア「V 1.2.0.0」ですが、何故か日本のDJIの公式にはありません。(日本のものは3月7日が最新のままになっています)
英語版のDJI公式にあります※。そこで下記からページへ飛び、画面右上にある言語設定を「ENGLISH」にして「V 1.2.0.0」をダウンロードします。
6月下旬に日本語版でもダウンロードできるようになりました。
これをコピーしたmicroSDをコントローラーに挿し、
system setting>ファームウェアのアップデート>画面右上>ローカルアップデート
これでOKです。最新のファームウェアにアップデートできたら、Phantom4Proから映像が届くか確認し、届かないようだったら本体との再接続を行います。
まとめ
Phantom4 Pro、Plusともに「機体本体」と「コントローラー」のファームウェアを最新のものにアップデートして機体とプロポを再接続します。
こうすることで映像は見られるようになるはずです。
Pro Plusは電波の問題でwifiによるファームウェアのアップデートができないことがあるので、その場合はパッケージを公式サイトからMicroSDカードにダウンロードして、コントローラーに挿入してアップデートします。
以上です。
スカイアイジャパンのアイコンつくってみましたが、ダサい
こんにちはスカイアイジャパンの今井です。
スカイアイジャパンのHP、これなんですけど
アイコンがなくてつくってみました・・・
なんかわからないけど、ドローンの足が長すぎ?
何故かエヴァンゲリオンみたいに見えますね・・・
うーん修正しますが、面白いので今はこれで行きます。
南伊豆 火サスに出てきそうなヒリゾ浜は絶景ですごいところだぞ!
こんにちはスカイアイジャパン今井でございまする。
先日ドローンの空撮影で南伊豆、伊豆半島の末端にあるヒリゾ浜というところに行ってきました。
ここなんですけどね。ご存知ですか、ヒリゾ浜。
まさに秘境(秘境すぎて有名になってシーズンには人がたくさんいる秘境)とも言える場所で、ダイビングで有名です。この写真の正面にある部分がヒリゾ浜なんですが、見てわかる通りヒリゾ浜自体が入り江のように断崖絶壁に囲まれたところにあって真後ろは崖、正面は海というところです。車はもちろん徒歩でも入れません。
じゃあどうやって行くのかというと渡し船。「中木」と呼ばれるヒリゾ浜から西に少し離れた町から船で上陸します。詳しくはこちら
ヒリゾ浜を上から見下ろせる見晴し場みたいなところがあるんですが、そこから見えるのは綺麗な景色と火曜サスペンス劇場に出てくるような断崖絶壁。どうやっていくんだ??
と不思議に思えますが、なんのことはない近くの中木という町から船からいくんです。じゃあ珍しいだけじゃん、という話になるんですが違うんですよ。海の透明度が他と段違いらしく行ったことがある方によると「水がない」様に感じるらしいです。
実際に訪れた方の動画を見るとものすごく綺麗!
一体全体水がない、という感覚はどんなんなんですかねぇ・・・
はてさて、そんな絶景のヒリゾ浜全域を空撮してまいりましたので、動画をドウゾ。
余談ですが、動画の中盤ぐらいででてくる島は大根島(おおねじま。だいこんではないです)少し前まで人口的に離された猿がいたそうです。
ちなみにヒリゾ浜、名前が日本っぽくないんですが
日の入り洞(ひのいりどう)が短くなって更になまってヒリゾ、というようになったとか。
ひのいりどう→ひのいりどぅ→ひのりどぅ→ひりどぅ→ひりぞ
みたいな感じですかね・・・
それでは!