ヘッドライト並みの明るさ1500ルーメン!!Surefire FURY Tactical DFTレビュー
こんにちは、スカイアイジャパンの今井です。
夜間のドローンフライト用に、漢のロマンすんごい明るくて丈夫なSurefire製の最新ハンディライトFury Tacical DFTを買いました。※以下DFT
主な用途は夜間のときの
- ドローンの組み立て
- 飛行中のドローンを照らす
- 山間部の調査
この3つです。
ドローンを使ってお仕事する方はいると思いますが、ドローンだけ持っていって撮影や調査するのは中々難しく他の道具も必要になってきます。代表的なところで
- 無線機
- 携帯充電器
- 小物を入れておくバッグ
などでしょうか。今回は、その中で「ライト」に(ライトだけに)スポットライトを当てて紹介しようと思います。ドローンに興味のないSurefire好きの方もどうぞ読んでやって下さい。
◎Surefire純正充電池 SF LFP123に関してはこちら
Surefireってなに?
知る人ぞ知るメイド・イン・(ザ)・アメリカのライトで、
- (やたら)明るい
- (とても)丈夫
- 光にムラがない
- シンプル
これをベースに軍隊はもとより、消防や登山など極端な環境の中で確実に作動して、かつ手荒に扱う人たちが必要とする現場で重宝されているライトメーカーです。
余談ですが、Surefireの歴史は意外と古く、1979年です。警察は暗がりに隠れた犯人を探す時に「明かりを使うと犯人に狙い撃ちされる」ということで「ライトは使いたいけど使えない」というジレンマに悩まされていました。「ならめちゃ明るいライトで目眩まししたったらええやん」という逆転の発想でSurefireは作られたのです。
一本数百円もする電池を複数本使ったらそりゃ明るいよ、と思いますがそこはアメリカ。軍隊や警察は予算を割いてくれるので需要はうなぎのぼり。ライトと言えばSurefireとなりました。
今はホームセンターなどでも明るいライトが手頃な価格で買えますが、一昔前までは明るいライト=Surefireのみで、買おうとするとホビーショップやマニアックなアウトドアショップに行かないと買えませんでした。LEDが手頃で明るくなってからですね、この手のライトをホームセンターに見ることができる様になったのは。
ホームセンターで買えるライトの大半のオリジナルデザインはSurefireだったりします。
ロマン重視のSurefire Fury Tactical DFT
まずドローンを使った夜間業務の時にDFTのようなSurefireのライトは必須なのか、と言われるといりません。間違いなくホームセンターにあるLEDライトを買ったほうが得策です。
- 値段
- 連続点灯
- 電池の値段
この3つとロマンを天秤にかけて、ロマンに傾いた方だけ買いましょう。
- 米軍御用達、米軍正式採用というだけで財布の紐とほおが緩む
- 特殊な塗装を見てニヤニヤできる
- 焼入れされた必要以上に強度があるアルミが好きだ
これをロマンだと思えないと間違いなく後々後悔します。
経済性・燃費ガン無視、Fury Tactical DFT
- お値段 30,000円前後
- 明るさ 1500ルーメン/連続点灯1時間(18650バッテリー使用時)
- 明るさ 1200ルーメン/連続点灯1時間(123Aリチウム電池使用時)
もっとも気になる明るさと作動時間ですが、使用するバッテリーによって明るさが変わります。
このご時世にたった1時間の連続点灯時間、123Aリチウム電池となると安くても一本500円、しかも2本使うので毎時間1,000円使っていく換算です。
並みの学生さんのバイト代より高いバッテリー代。
しかし、このDFTは18650バッテリーを推奨していて、こちらを使えばバッテリー代は多少気にしなくてすみます(後述)。
そんな明るくてどうするの車のヘッドライトより明るい1500ルーメン
私は旧型デミオに乗ってますが、間違いなくこの車のヘッドライトより明るいです。
びっくりしました。2018年現在、Surefireシリーズの中で特殊なものを除いて最も明るいライトです。
でも、明るいは正義。むしろその明るさに安心してしまいます。
さてそんなDFTですが、前述の通り使用するバッテリーによって明るさが異なります。
- 18650バッテリー使用時は1500ルーメン
- 123Aリチウム電池使用時は1200ルーメン
となっています。
夜の河川敷で実際に使ってみた
橋の上から道路に車がいないときにバアーーっと景気よく照らします。実際の明るさに近づけて撮影してみました。真ん中に川、両サイドは山、正面も山という感じです。
ドバアーーー!!強烈な明るさです。これはもう明るさの暴力と言っていいでしょう。
180m先の山まで照らすことができました。これにはびっくり。また、到達距離だけでなく周りまで照らすので近所迷惑なレベルです。
50m先の中洲なんかははっきり見えます。この日は若干の霧があったので、乱反射して180m先の山までははっきり見えないのですがそれでも山にどういった植物が生えているのかはわかりました。
手前の茂みは確実に昼間と同じレベルの明るさです。彼女が河原に物を落としちゃった〜探さないと!そんな時に確実に役立ちます。
90度回って左岸側の山肌を照らします。とにかくはっきり見えます。
明るさはもうこれ以上にないぐらい明るいです。このあたりはさすがSurefire製といったところでしょうか。
今回はDFTの明るさを最も引き出す18650を使用しました。本来ならSurefire純正にすべきかもしれませんが、そこは日和ってKeePower製にしました。
18650バッテリーを使うと1500ルーメン
聞き慣れない単語ですよね。最近、オタクは製品を数字で覚えて語る、という話を聞いてドキッとしていますがバッテリーの直径と長さをミリで表しただけです。
最初の2ケタが直径、後ろ3ケタが長さです。なので、直径18mm・長さ650mmのバッテリーということですね。
明るければ明るいほどいい。
大雑把ですが個人的に大好きな考え方です。小学生の頃からなぜか「明るいライトが好き」で、そのというのは変わっておらず、とにかくSurefireで明るさがアップデートされるたびにわくわくしています。今回は1000ルーメンの大台に行ったので「おっじゃあ買うか」となりました。
問題点
突然点灯しなくなった
購入直後の話です。突然DFTが点かなくなりました。一瞬点灯して、そのままフッと消えたのです。その後ボタンを押してもうんともすんともしません。
バルブが切れるときってだいたいこんな感じなんですが、LEDライトでバルブ切れはまずありえません。いろいろと調べてみると原因がわかりました。
DFTのお尻のところにあるプッシュスイッチが接触接触不良を起こしていたのです。原因は下記の写真のシルバーの部分のゆるみ。
このシルバーの部分はネジ溝が切ってあり、テールキャップの内側のネジ溝にそってはめこまれています。ここが緩んでしまい、結果としてマイナス端子のバネが接触不良を起こした、というわけです。
解決法は至って簡単で、先の細いペンチの様なものでシルバーの部分の3つの溝のどこかに差し込み、締め上げればよいだけです。
総評
手に収まるサイズでこの圧倒的な光量は漢のロマンの一言に尽きます。
1分もたたずヘッド部が熱くなり、触るとアチッとなりますがやはり明るいと安心できます。
正直、ドローン用にはあんまり役に立ちそうにない気もしますがまずはこういうものもある、ということでレビューしました。
マニアックな方向け情報
MIL-A-8625 TypeⅢ
全てのSurefire製品に施されているコーティングです。ミルスペック、つまり米軍規格に準じているということですね。
*1:夜間の飛行許可はちゃんととろうね!