ドローンどんと来い!

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普通のタブレットでは日中のドローン撮影には暗すぎる!サンシェード以外の解決法

2021/01/05更新

こんにちは、スカイアイジャパンの今井です。

 過去記事にもあるように、Phantom4Pro Plusのコントローラーに不具合が出てしまったときや、GS Proが必要なときはタブレットスマホをモニターにできるコントローラーを使っています。

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これですね。

skyeye-japan.hatenablog.com

ipad mini2を使っていますが、屋外で使用するには画面の明るさが十分ではありません。また、画面の明るさの問題を解決する方法を調べていくうちに色んなことがわかってきました。

そこで今回はドローン用ディスプレイや輝度、そしてその問題を解決するであろうDJIのCrystalSkyディスプレイについてご紹介したいと思います。

 現状で簡単に安く手に入る高輝度ディスプレイはない

まず、安い・明るくて見やすいという基準ですが

  • 2-3万円ぐらいの値段
  • 700cd/m2以上の明るさ
  • タッチパネル

とします。

2-3万円を基準にしたのは、ipad miniの中古市場のお値段です。

700cd/m2は見慣れませんが、明るさの単位です。経験的に屋外でもモニターを読めるのは700cd/m2ぐらいでした。

元も子もない言い方ですが、結論から言ってしまうと、一般的なipad miniのお値段でしかも日中でもはっきりと画面を確認できるほどの高輝度タブレットスマホはなさそうです。本当に残念ですが。

→ギャラクシーS2は1000cd/m2らしいので、これを使うと問題解決にはなりそうです。

タブレットスマホを高輝度ディスプレイに接続すれば問題解決できるかも(事実上ディスプレイが2枚になる)、と思って探してみましたがそういうのもなさそうです。残念!

となるとやっぱりサンシェード・・・というのが現実的な解決法の様です。

アクロバティックな方法として屋外用デジタルサイネージというのもありますが、これをドローンのディスプレイにするのはちょっとアレすぎますよね(笑)

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デジタルサイネージ

 DJIのCrystalSkyディスプレイは2倍の明るさ

日本ではレビューも少ないのですが、Pro Plus(もしくはadvanced Plus)のディスプレイはCrystalSkyと呼ばれるDJI社初めてのドローン専用ディスプレイで、一般的なディスプレイより2倍明るいという特徴があります。

一度CrystalSkyディスプレイの明るさになれてしまうと他のタブレットの明るさでは満足できない体になってしまい個人的にかなり気に入ってます(アプリの不安定さを除いて)。

一般的なタブレットが400cd/m2程度ですので2倍明るい、ということになります。

体感的には700cd/m2は欲しい

後述しますが、日中でもサンシェードを使ったり影をつくったりすることで「それなりに見ることができるな」と感じる輝度は700cd/m2ぐらいからです。400cd/m2は日中の使用にはちょいとキツい感じです。日中の曇りの日でも怪しいなーというレベル。

手に入りやすいタブレットスマホの明るさ

ではドローン用タブレットとして最も使われているiPhoneiPadなどの明るさはどれぐらいなのでしょうか。以下に実測値として後悔されているデータを幾つか集めてみました。

iPadシリーズ
  • ipad(2012年モデル):455cd/m2
  • ipad2:430cd/m2
  • ipad mini2:430cd/m2
  • ipad mini4:450cd/m2
iPhoneシリーズ

色んなサイトで計測されたものを載せているのでバラバラですが、ipadのディスプレイは430~450cd/m2程度、近年のiPhoneで500cd/m2を超えているということですね。私自身iPhone7Plusユーザーでもあるのでこちらをディスプレイにした方が見やすいな、というのは体感としてありましたがiPhone7Plusが700cd/m2,ipad miniシリーズが450cd/m2だと数値としてみると納得です。

※iPhone7の場合自動調光にすると700cd/m2になるようです。マニュアル調光で最大輝度にしても600cd/m2なのだとか。

また、参考として

  • XperiaXZPremium:700cd/m2(2017年6月発売の最新機種)
  • google Nexsus7:570cd/m2
  • Galaxy tab 4 8.0 337cd/m2

というものもありました。

個人的にXperiaXZ Preimiumは意外だったのでこの選択肢もあるなと思っています。

パナソニックのタフパッドG1(FZ-G1R)は800cd/m2で、この明るさは野外でも使えるディスプレイとして紹介されています。

 

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800cd/m2までいくと特徴の1つとして紹介できるというのが現状のようです。

高輝度のCrystalSkyディスプレイが今後別売りでシリーズ化される

結局のところ、輝度が十分にあるモニターを探すとDJI社の製品に行きつくようです。

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CrystalSky 7.85inch

DJIは今後高輝度を売りとする5.5inch(一般的なスマホサイズ)と7.85inch(ipad miniと同じサイズ)のCrystalSkyディスプレイを3種類発売するわけですが、

  • 5.5inch:1000cd/m2(1920✕1080) 56,000円
  • 7.85inch:1000cd/m2(2048✕1536) 72,000円
  • 7.85inch高輝度:2000cd/m2(2048✕1536) 110,000円

7.85inch超高輝度モデルは5.5inchの2倍のまさかの10万円超えの値段です。Sparkより高いじゃないの・・・・

ちなみに2000cd/m2ですが、この明るさのディスプレイは他には前述の屋外用のデジタルサイネージぐらいです。そのデジタルサイネージでも最も明るいもので2500cd/m2なのでそれに匹敵する変態的な明るさになります。天井に貼り付けておけばちょっとした蛍光灯代わりにはなるかもしれません。そう思うと安い。

まとめ

ここまで引っ張っておいてなんですが、結局のところドローン用で屋外でも使える高輝度ディスプレイはそれなりの値段を出してCrystalSkyディスプレイを買うしかなさそうです。

ドローン用の高輝度ディスプレイが全く存在しないよりはマシ、かもしれませんがやはりそれなりの経済力は持っていないと駄目ですね。