日常使いに完璧! シュアファイア E2T-MV Tacticianレビュー
こんにちは、スカイアイジャパンの今井です!
またしても買ってしまった「シュアファイア E2T-MV Tactician」。夜間にドローンを飛ばす際は手元を照らすための作業用として明るく、そして広く照らしてくれるライトが必須です(当社比)。
なのでE2T-MV Tacticianを買いました。同じことを言ってこの前も同社のFURY Tactical DFTも買ったんですけどね。はは。
過去記事はこちら
◎1500ルーメン FURY Tactical DFT
◎シュアファイア純正充電池
E2R-MVのマックスビジョンを日常で使いたい
まあ色々と本記事でも御託並べてますけど、実際にドローン用に使うとは言えほぼシュアファイアを使いたいだけの方便です。この非日常のライトをどれだけ日常で使えるように寄せられるか、その言い訳です。
日常使いだけで考えるとホームセンターのLEDライトの方がいいにきまってます。
ただ、どうしても後述するシュアファイアの「マックスビジョン」と呼ばれるワイド照射できるライトが欲しかったのも事実です。
シュアファイア E2T-MVのカタログスペック
さて、御託はこれぐらいにしてE2T-MVのスペックは
- 明るさ:800/5ルーメン(切り替え式)
- 作動時間:1.5時間(800ルーメン)/94時間(5ルーメン)
- 機能:常時点灯/間欠点灯
- 電源:リチウム電池123A×2本
- 長さ:125mm×25mm(一般的なボールペンの長さ)
- 重さ:100g(電池入)
- 配光:マックスビジョン
- 備考:クリップ、回転式ランヤードリング
こんな感じですかね。購入時のお値段は新品で13,800円。私がこれを選んだ理由として更に詳しく書くと、
- とにかく広く照らしてくれる
- とにかく明るい
- そこそこ軽い
- 持ち運びしやすいサイズ
- 日常生活でも役立つ
- たまたま新品で購入できた(13,800円)
が挙げられます。
で、シュアファイアって遠方への照射を想定しているのでほとんど周辺を照らさないナロー(狭い)照射のライトが大半なんですが、経験上日常生活でも便利に使えるのはワイド照射です。ナロー照射はやっぱ不便なのです。だからいずれ・・・と思ってた矢先に新品格安で手に入る機会があったので買いました。
明るさは800/5ルーメンの切り替え式。切り替えはやや難
ハイ/ローの光量の切り替えを行うのはシュアファイアでも当たり前になってきましたね。コンバットモデルはハイモードしかありませんが、日常使いを想定するのならローモードがある方を選んだほうが断然いいです。
ヘッド部の締め具合でこの強力な明るさのハイモード(800ルーメン/1.5時間)と、足元を照らすためだけのローモード(5ルーメン/94時間)を切り替えます。ヘッド部を完全に締め切ってると800ルーメン、少し緩めるとそれ以降は5ルーメンになるんですが、画像の赤い矢印のところにあるマークを見ていただければヘッド部を締めたり緩めたりすることで光量が変わることがわかります。
電池の交換もお尻ではなくヘッド部からするので簡単に外れにくいよう硬めになっていて、これがハイ/ロー切り替えのときにスムーズにいかないもどかしさもあります。ライトの持ち方によってはヘッド部を回転させるのに持ちかえなければいけないんですよね。
→何ヶ月か使ってみて少し良い意味で緩んで来ましたが、それでも硬いですね。
とにかく使い勝手の良いマックスビジョン
E2T-MVはシュアファイア特有の芯のある中心光ではなく、ボワッとしたワイド光になっているんですがこのワイド光がシュアファイア的に言うとマックスビジョン(Max Vision)なんです。
そこで1m先の壁にマックスビジョン搭載のE2T-MVと、一般的なシュアファイアの配光であるEDCL2-Tをローモードの5ルーメンにして照射してみました。
同じ5ルーメンのはずなのになぜかEDC2-Tの方が明るいのは見なかったことにして、明らかに照射パターン、照射範囲が違うことがわかると思います。E2T-MVは均一に1.2mの幅いっぱい照らしているのに対し、EDCL2-Tは中心光が40cm、その周り80cmほどを照らしています。
そしてこれが本当に使いやすい。アバウトに使えるんですよ。手元を照らす、遠方を照らす、どちらでもいいですが適当にパッとやればほとんど必要なところは照らしてくれます。
買ってよかった。本当にそう思ってます。
マックスビジョンは人間の視界の70度をほぼカバーする快適な照射角
意識してみてわかったんですが、だいたい私の場合正面から左右に30〜40度ずつの合計60〜80度以上ライトで照らされていれば、十分な範囲を照らしているので快適だと感じるようです。
それよりも照らす角度が狭いと暗くて見えない部分が増えて得られる情報が制限されるので、無意識に「もう少し照射範囲が広いと快適だな」と感じるということがわかりました。
で、調べてみたところ科学的にも本当にそうみたいです。
人間の視野角は220度ほどと言われていますが、目線を動かさず色とかまで認識して情報として得られるのは70度ぐらいとのこと。つまり、この角度以上がライトで照らされていると人は「見えている」と感じて安心できる、というわけですね。
雑なイラストで申し訳ないんですが、こんな感じです。人が視界から情報を得られる(らしい)70度よりも照射範囲がせまければその分、視界は暗くなるので情報を得られなくなり、本能的に不安を覚えるということです。逆に照射範囲がそれ以上なら安心できると。
で、おそらくですがマックスビジョンはそのあたりを意識して作られているのでは?とおもいます。必要以上にワイドではなく、かといって狭すぎないこの70度をしっかりカバーした照射範囲。素晴らしい。
それでは一番気になるであろう照射テストを。
照射テスト
まずは5mの距離から。高さ2mぐらいのところから見下ろす形で地面を照らしてみました。撮影範囲は10m×5mで離れたところに街灯があるのでほんのり確認できるところもありますが基本肉眼では何も見えないと言っていいでしょう。
中心光以外のところでも何があるのか十分にわかる光量があり、写真では撮りきれなかった10m×5m以上の範囲をきっちり照らしてくれます。
これぐらい広く照らしてくれると、目線の先に暗いところがあって不快だということが減ります。
月明かりや周辺光も届きにくい建物と壁の間を照らしてみました。意外に森の中などは月明かりがあったりと割と明るかったりするんですが、こういう建物と壁の間は周りからの光も遮断するので本当に暗いです。変質者が隠れるのならこういうところでしょう。
しかし、シュアファイアE2T-MVがあれば心配ご無用!30m先まではっきりと隙間なく照らしてくれます。
30m先の場合は室外機が邪魔になり(15mの飲み物ケースの上)光が届かないだけで、ライトの角度を変えるとわかります。
15m先の畑を照らしてみました。周りに民家があるので中心光は向けられませんでしたが、外周光でも50m先の建物の扉が確認できます。
必要十分な明るさハイモード、800ルーメン/1.5時間
一昔まえはライトで800ルーメンなんてとんでもない明るさでしたが、シュアファイアの中ではミドルクラスの明るさになりました。明るさのインフレ状態。
じゃあ明るさが足りないのかというと、十分すぎます。マックスビジョン特有のワイド光もあいまってものすごく使いやすいですね。正直これ以上言うことありません(笑)。実際ライトに興味ない人に渡すと「これ小さいのに明るいな!!」と驚かれます。
普通に快適に使えて、必要十分に明るい。これでいいんじゃないですかね。とりわけ日常使いならこれでOKです。また、ワイド光なので遠方まで照らせないかというとそんなことはなくて、50-60m先ぐらいなら「何があるか」「どんな形、色か」まできっちりわかります。
もちろん1500ルーメンとかのFURY DFTに比べると暗いし、遠方は照らせませんがどっちかというとむしろFURYとかの方が異常です。
ちなみに2011年発売のM6LT ガーディアン(守護神)はとんでもないサイズでリチウム電池6本使って900ルーメンでした。
M2T-MVは手のひらに収まるサイズで800ルーメンなのでそんなんでよく「守護神」なんて恥ずかしげもなく名乗れるな、なんて思いますが技術の進歩はすごいですね。
微妙な明るさローモード、5ルーメン/94時間
5ルーメンってぴんとこないですがiPhoneでいうところの真ん中、↑これぐらいの明るさ。全く明かりのない暗闇で作業したり、足元を照らすのには十分な明るさです。私はこれを使って夜に灯油を入れたりしています(笑)。
深夜に起きて目が明るさになれていないときでもこの5ルーメンなら大丈夫です。目に優しい。まさかシュアファイアの製品で目に優しいなどという言葉を使うときがくるとは。
個人的にはもう少し明るくてもいいかなーと思いますが、まあこれでもいいかなーとも思います。
この「ロー」にあたる5ルーメンの明るさは根拠ある明るさなのかどうかわかりませんが、賛否あるのは確かです。暗すぎるとか、これでいいとかなんとかかんとか。
持ち運びしやすい太さと長さ
ここからは明るさ以外の機能などについて紹介していきます。長さは125mm×25mmで、一般的なボールペンより少し短い長さです。試しにジェットストリームを横に置いてみました
太さも握りやすく、長さもボールペンぐらいなので違和感がありません。いいですね。
ボールペンと同じ長さのEDCL2-Tとの比較。3cmぐらいE2T-MVの方が短いんですが、ここが持ち運びやすいか否かのけっこう重要な分岐点な気がします。EDCL2-Tは全長15cm、持ち運びには少しかさばる感じがしますしポケットにいれておいても違和感があります。対し、E2T-MVはそんなことはありません。
たしかに言われてみればボールペンってポケットに入れておくと意外にかさばるんですよね・・・
ポケットクリップがついているのでころころ転がることもなく、安心して横向きにしておけます。
握りやすく、ひっかけやすいポケットクリップ
これよく考えられてるなあと思います。ちょうど中指と薬指にあたる部分がカーブしているのでものすごく握りやすいです。ポケットクリップってだいたい細いくせにかさばったり、ライトを握りにくくしたりするんですがこれはほとんど気になりません。素晴らしい。
個人的にライトの向きを上下気にせず使える同社のEDCL2-Tポケットクリップも好きですね。
使いにくい付属のナスカン
もう捨ててしまって手元にないです。今はパラシュートコードを通しています。シュアファイアって米軍や法執行機関みたいな特に誤作動が許されないシビアな現場の人が使用することで有名なんですが、これ本当に誰か試した?テストせずにだしてない?という構造のモノをたまにリリースしたりします。それがこのナスカンな気がします。
このナスカンがランヤードリングとライトの間にしょっちゅう挟まったりしてひっかかるんですよ。
写真だとわかりにくいですが、ナスカンがランヤードリングとライトの間でひっかかってます。軽く力をいれればうごくので完全に動かなくなるってことはないんですが、ことあるごとにカチンとひっかかるのでスムーズ感がなくてストレスを感じます。
ナスカンのクビレが原因ですね。ここが絶妙にせまいのでなんかの拍子にひっかかるんですよ。
マックスビジョンを搭載している他のライト
さて、個人的にはめちゃくちゃ気に入っている広範囲照射のマックスビジョンですが、製品としてMVかどうかどうやってみわけるかというとE2T-MVみたいに製品名の最後にMax Visionの頭文字をとったMVがつけられているので検討すればすぐみわけがつきます。仮にE2T-MVがマックスビジョンでなければ、E2Tなんだと思います(多分)。
他の製品で言えば例えば、
- G2X-MV
- E1B-MV
- HS2-MV-A
などがありますね。例外として拳銃などにとりつけるXH35とかはMVですがつけられてません。
他に、MVはライトの光るヘッド部は小さいのですが、そこからは想像できないぐらい拡散します。FURYの半分ぐらい?
その他の効能としてマックスビジョンはワイドに照らせるだけでなく照らされた側が「幻惑」したり、照射している人までの「距離感をつかめない(つかませない)」光り方をします。実際MVで照らされると光源は一つなのにバーッと包まれてるような感覚になるんですよね。
このあたりは警察だとか米軍だとかが好んで使う機能ですが、我々一般ピーポーはあんまりな機能です。ロマンはありますが。
改善点
まあしいて言うのならコスパですよね。やっぱこのご時世一本数百円するリチウム電池を2本使うのはどうかと思います。なので18650だとか、そっち系の充電池対応だったらよかったかなと。
→これも2020年11月あたりから再びシュアファイア純正の充電池が出回り始めたので別にいいかなと。
まとめ
個人的にE2T-MVは自分のライトのマスターピースだと思っています。色々なシュアファイアを所有、試してきてみましたがやっとここにきて満足できるものにたどり着いたと感じています。サイズ、重さ、そして照射範囲と照射距離。どれをとっても満足です。
シュアファイアは大好きなんですが正直言ってどれを買ってもなんとなく「普段で使うにはコレじゃないなぁ」感があって色々なシュアファイアに手を出してきましたがここである程度落ち着いたかなと思います。今後私がシュアファイアを買うとしたら、E2T-MVの後継で明るさが増えたモデルでしょうか。それぐらい満足しています。
と、言いつつ舌の根が乾かないうちに新しいの買ってるかもしれませんが。例えばヘッドライトとか。