ドローンどんと来い!

空撮とかをしてるスカイアイジャパンのブログです。ドローンに関することを発信します。たまに営業もします。HP https://www.skyeye-japan.jp。撮影・記事執筆・講習のご依頼はこちらからskyeye.japanアットgmail.com(アットを@に変えてください)

DJI Matrice 300 初フライト前のアクティベーションの方法

こんにちは! スカイアイジャパンの今井です。

この記事ではDJI社の最新の産業用機、Matrice300RTKをフライトさせるためのアクティベーションの方法をご紹介します。私も、

  • Phantom4Pro
  • Matrice210
  • Inspire2
  • Mavic2Pro

と経験してきて慣れたもんだと思ってましたが、ところがどっこい毎回新しい機能を搭載するDJIなので、いくつかつまづきました。アクティベーションって最初だけだから結局なんだかんだで忘れてしまいますしね。そこで備忘録として、また他の方の参考になればと思いご紹介します。

かなり長いですが、それなりに複雑だということでわかっていただけるとありがたい・・・です(笑)。

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M300本体や付属品の解説に関しては別ページで後日紹介します。

 

 

作業時間に関して

 アップデートだけに要する時間だけなら単純に1時間ほどですし、ほぼ自動です。ですが、何に対してどうアップデートするのか全体像を理解したり、梱包物を確認したり、バッテリーを充電したり、色んな下準備をしたりするので最低でも3-4時間はかかると思ったほうがいいです。私は休憩を挟んで午後いっぱいかかりました。確実に進めるのなら丸一日を見ても良いかもしれません。

まずDJI Marice300の基本構成は下記4点です。

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宝珠の4点
  1. 機体本体 M300RTK
  2. バッテリーステション
  3. スマート送信機(コントローラー)
  4. H20カメラ

なのでアクティベーションファームウェアのアップデートをしなければいけないのもこの4つ。どれか一つでもファームウェアが古いと正常に作動しないなど、不具合を起こすこともあるので気をつける必要があります。
機体やコントローラーはなんとなくわかりますが、バッテリーステーションアクティベーションしなければいけないので要注意です。

また、アップデートPC用のアプリケーションであるDJI Assistant2を通じて行ってください。それが一番確実で、早いです。

 

 wifiを使ったアップデートはお勧めしない

 wifi経由のアップデートという手もありますが、wifiによるアップデートの場合送信機が最新のファームウェアではないのに「最新のファームウェアだ」と通知を出すことがあるので(実際M300のときもありました)、そういうトラブルを避けるためにも有線アップデートであるDJI Assistant2を使われることを強くお勧めします。

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※DJI Assistant2 for Matriceは下記のサイトからダウンロードできます。

https://www.dji.com/jp/matrice-300/downloads

付録Mac バージョン DJI Assistant2 For Matriceのインストール方法(後日掲載予定)

アクティベーションやアップデートの前に必ず必要なもの

  • DJI Assistant2 for Matriceをパソコンにインストール
  • TB60バッテリーの充電(ただしバッテリーステーションのアップデート後)
  • 早く飛ばしたいという焦りをおさえる強い意思

アクティベーションおよびファームウェアアップデートの手順

 まずは、機体やコントローラーなどのぞれぞれのアップデートに必要な早見表を作ってみました。

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次に、アップデートをしていく順番を確認します。

f:id:skyeye-japan:20200827111831j:plainおおまかに

  1. スマート送信機(DJI Assistant2 for Matriceを使う)
  2. バッテリーステーション(送信機を使う)
  3. M300RTK 本体(DJI Assistant2 for Matriceを使う)
  4. H20カメラ(ファームウェアの入ったSDカードを使う)

この順に行っていきます。

参考URLはシステム5さんより。

https://info.system5.jp/dronefaq/archives/5673

 

1.スマート送信機の初期設定とアクティベーション 

推定所要時間5分

 スマート送信機(コントローラー)へログインをして、送信機本体の初期設定とアクティベーションを済ませます。基本的には表示される手順にそっていけば問題ありません。

1.言語設定

2.規約

3.使用者の住んでいる地域

4.WiFi設定

5. 住んでいる地域のタイムゾーン設定

6.DJIアカウントへのログイン

7.DJIの送信機を改善するためのプログラムへの参加の是非

8.設定完了  

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コントローラーのアクティベーションにはWiFiが必須

 

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一般的な設定なのでつまづかないはず

 

2.スマート送信機のアップデート

推定所要時間10分

 スマート送信機のアクティベーションが終わったら、次はファームウェアのアップデートを行います。

付属のUSBケーブルを使い、スマート送信機とPCをつなげてアップデートをします。

DJI Assistant2を起動すれば自動的に認識されるので、

これらを確認すればOKです。以上でスマート送信機の準備は完了しました。

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ここからは有線アップデート!!

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DJI Assistan2の画面

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3.バッテリーステーションのアクティベーションとアップデート 

推定所要時間10分

 バッテリーステーションはスマート送信機を介してアップデート(アクティベーション)を行います。バッテリーステーション単体でのアップデートはできません。そのため、両者を接続するためのUSBA-Cケーブル(付属してます)が必要になります。

※スマート送信機がUSB-A,バッテリーステーションがUSB-C

両者をケーブルでつないで電源を入れれば、

1.(位置情報などの)承認の申請

2.アクセス権限の許可

3.バッテリーステーションのアップデート

と順番にできるはずです。

アップデートが済んだら、はやる気持ちを押さえTB60バッテリーをさっさと充電しましょう。機体のアップデートは充電されたバッテリーが必要です。

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コントローラーが終わったら次はバッテリーステーション!

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4.300RTK 本体のアップデート

準備するものとして

  1. 300RTK本体
  2. 充電されたTB60バッテリー
  3. DJI Assistant2 for Matrice
  4. TypeCと使用するPCにあったUSBケーブル

ここが多分最大にして一番面倒くさいところです。私は正直かなり迷いました。冒頭でも書きましたが本体のアップデートの方法は二通りあって

  1. PCを使った有線アップデート
  2. スマート送信機を使った無線アップデート

ですが、スマート送信機と本体を無線接続してのアップデートはえらく時間がかかるのと、不安定なのでおすすめできません。パソコンと本体をつなげてDJI Assistant2を介してアップデートするほうが確実で早いし無難です。

私は無線でやって途中でアップデートが止まってしまいやむなく中止しました。アップデート中の中止はよくないので素直にパソコンからにしましょう。

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86%で止まってしまった

というわけで、M300本体とPCを同梱包物のUSBケーブルで接続します。

M300RTK本体はUSB-Cなので、お使いのPCのUSBに合わせたケーブルをチョイスします。といってもTypeCか、TypeAぐらいしかありませんが・・・・。ちなみに私はMacなのでTypeC-Cケーブルです。

 

注意点

 DJIのオフィシャルマニュアルには「本体とPCをTypeCケーブルをつなげ」とあるのですが本体のどこにもTypeCの差込口が見当たらないし、説明書にも記載されていません。実は本体上部のOSDKポート内にあるのがTypeCケーブルの差込口にあります。マニュアルには「補助ポート」とあります。これは流石にわからんやろ!!「補助ポート(TypeC)」みたいな感じで書いといて!!

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次は本体のアップデート!

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5.H20Tカメラのアップデート

推定所要時間:15-20分

 いよいよ最後はカメラのアップデートです。こちらは今までと少し毛色が異なりファームウェアの入ったマイクロSDカードを使いカメラをアップデートします。下記のURLからH20Tの最新ファームウェアをダウンロードしてマイクロSDカードの第一階層に保存します。

その後スマート送信機の電源をオンにし、マイクロSDカードの入ったH20Tカメラを本体に取り付けてM300RTK本体の電源をオンにします。すると、ピピッピピッとビープ音がしはじめファームウェアのアップデートが自動で始まります。

終了まで20分ほどかかるので、いつ終わるか心配ですが気長に待ちましょう。

www.dji.com

 

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いよいよ最後のカメラのアップデート

※階層について

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youtu.be

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これで終わり!!

 

以上で終わりです。お疲れ様でした!

 

DJI Phantom4Pro V2.0再生産開始!!

こんにちは!スカイアイジャパンの今井です。

新年あけましておめでとうございます!今年もよろしくお願い致します!

って2月下旬に書かれてもね。。。

すいません。嬉しいことにドローン業でめちゃくちゃ忙しいんです。ありがたやありがたや

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Phantom4ProV2.0 再生産開始!!!

 

さて、新年早々ドローンオペレーターには良いニュースが入ってきましたね!

タイトルにある通り、2018年の秋口から生産中止になっていたPhantom4Pro が再生産を開始しました!正確には新しい無線方式を採用したV2.0というタイプなので、

Phantom4 Pro V2.0

ということですね。

これは嬉しい!!実はPhantom4Proの後継機・・・というかおそらくDJIはPhantom4シリーズと置き換えるつもりでMavicシリーズを出しています

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DJIのPhantom4Proのサイトに行くと、「Phantom4Proはもう買えへんからMavic2Pro、どや」とあからさまな誘導をしてきます(再生産確定後でも)。そこはV2.0じゃないんかい。 

さて、そんな私ですが、実はMavic2Proも所有しております。

skyeye-japan.hatenablog.com

仕事には使えないが遊びでは使える、ぐらいの軽い気持ちで購入したんですが、ところがどっこいPhantom4Proが必要なくなるぐらいの性能を備えておりました。

なので今では自然とPhantom4Proの出番はほとんどなくなってしまったんですよね。

  • 飛行時のプロペラ音
  • 携帯性
  • バッテリーの持続時間
  • 安全性

どれをとってもMavic2の方がいいです。私も今、どれがおすすめ?と聞かれたら間違いなくMavic2をおすすめします。

それならPhantom4Proの再生産関係ないじゃん、という話ですが実はある用途ではPhantom4Proがベスト!なことも多々あるんです。

 

1.メカニカルシャッターによる精度の高い撮影

2.ATTIモードという最後の要 

 

この2つが必ず必要、となるとPhantom4Proシリーズの出番となります。

1.メカニカルシャッターによる歪みのない撮影

 メカニカルシャッターと対をなすものとしてMavic2に代表されるようなローリングシャッターがあります。

詳しい解説は省きますが、メカニカルシャッターはその名の通り「メカニカル」つまり、我々が知ってる一般的なカメラにある「カシャッ」という「シャッターを切ること」で静止画を記録します。対してローリングシャッターは電子的に静止画を記録します。 

カニカルシャッターはアナログ、ローリングシャッターはデジタル

と考えるとわかりやすいかもしれません。

 

スマホで速く動くものを撮影したら歪んで撮れた、なんて経験ありませんか?

これはローリングシャッターの特徴です。

実はこのローリングシャッターはオルソ画像(公園などの広い場所を数十〜数百枚の画像で合成して1枚の画像にしたもの)を作成するときに、上記の理由で「撮影できているんだけど景色が歪んでいる」ことがあってオルソ画像をつくりにくくなってしまうんですね。

その一方でメカニカルシャッターはそういった問題がないのでより確実にオルソ画像の作成ができます。

2.ATTIモードという最後の要 

 森などのGPSが不安定な場所や、いざ!というときに頼りになるのがGPSやその他の障害物センサーをオフにするATTIモードです。稀ですがドローンを安全に飛行させるためのセンサー類が逆に危なくする状況もあります。

しかし、ATTIモードにすることでドローンは本当にただ「飛ぶだけ」になり、こういう状況を解決することができます。

かなり操縦は難しくなりますが、これができてこそのドローンオペレーター!!

 

ということで、Phantom4ProV2.0をMavic2と比較して紹介しました。

 

1.メカニカルシャッター

2.ATTIモード

 

この2点がどうしても必要という方はぜひPhantom4Proという選択肢も検討してみてください。

 

 

ドローンと『子供達を護る』あらゆる分野の専門家が集結した危機管理対策

こんにちは!スカイアイジャパンの今井です。

 

タイトルにある通りなんですが、ドローンスクールを共同でさせていただいている田村装備開発(株)様が、この様なプロジェクトを立ち上げられました。

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https://readyfor.jp/projects/tamurasoubi-01

詳細は上記URLにて確認いただけますが、ざっくりと話をするとこの画像に紹介されている「安全管理のプロ」の方々があらゆる方面から「子どもたちを護る」というテーマで執筆し、「超」実践的な一冊のマニュアル本にして全国の教育機関に配布し、全国津々浦々を公演する・・・

というものです。

賛同者の方をクラウドファンディングである「Ready For」にて応募したところ当初の目標である300万円を12時間で達成し、最終的に13,457,000まで集めてしまったモンスター級のプロジェクトとなりました。すげー・・・

 

そして田村様のご厚意で私も、上記のプロジェクトにドローンのプロとして参加させていただけることとなりました。

ありがとうございます!めちゃくちゃ嬉しい・・・ですがプレッシャーです。がんばります!!

 

そんなこんなで、今日も執筆資料をつくるために山にいってまいりました。撮影場所は見事杉山でしかも私スギ花粉症なのでしんどかったです・・・。

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そんなこんなで汗水だけでなく鼻水・涙も出しながらがんばって執筆しています。ぜひ楽しみにしていてください!!

Googleマップのオフラインダウンロードはドローン愛好家にとって待ちわびた機能である理由

こんにちは!スカイアイジャパンの今井です。

 前の話になりますがGoogleが今年(2019年)の3月にゼンリンとの提携を終了し、独自のマップを展開しましたね。

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終了直後はGoogleマップが劣化したとか色々とありましたが、個人的にドローンオペレーターとしてはかなり嬉しいニュースでした。

それはオフラインダウンロードができる様になるからです。

Googleマップは海外では「オフラインダウンロード」ができるのですが、日本版はできません。これはGoogleが日本のマップを作成する際にゼンリンとの契約で「オフライン」ダウンロードはしない、という契約があったと言われています。

真偽のほどは不明ですが、どちらにせよ契約終了と同時にオフラインダウンロードに対応するというのは、ドローンオペレーターにとって青天の霹靂でした。

 

Googleマップのオフラインダウンロードは待ちわびた機能

まずは2019年11月の時点でAndroidのみですが、iOSも時間の問題の様です。

www.itmedia.co.jp

 

では本題ですが、なぜGoogleマップのオフラインダウンロードが待ちわびた機能なのでしょうか?

これは電波が届かないところで作業するときに、事前に対処できるからです。業務の関係で私は山に登ってドローンで撮影することも多いのですが、この時4Gなどの電波が届かいなことが大半です。

その場合に事前にダウンロードしておけば、「マップが見れない」という最悪の自体を免れます。

オフラインダウンロードができるMapBoxというアプリも機種によっては入っていましたが、どうにも使い勝手が悪いので(ダウンロードしても表示されない)このオフラインダウンロードはそうとう嬉しい機能です。

GS Proもオフラインダウンロードになってくれるともっと嬉しいのですが・・・

 

というわけで、今後はもっと使い勝手がよくなっていくでしょう。期待ですね。

 

クリスタルスカイモニター DJI GO4,DJI Pilotのファームウェアアップデートの方法

こんにちは!スカイアイジャパンの今井です。この記事では分かりづらいDJI製クリスタルスカイのファームウェアのアップデートの方法を解説します。

クリスタルスカイのアップデートは気まぐれ

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なぜこの記事を書こうとしたのか、というと

  1. アップデートの告知を自動でしてくれる時とそうでない時がある
  2. 手動アップデートの方法がわかりにくい

と、私自身が困っていたからで皆さまの転ばぬ先の杖になれたらと思ったからです。

クリスタルスカイモニターには3つアップデートする項目がある

クリスタルスカイモニターのOSはAndroidベースですが、

  1. DJI Go4のファームウェア
  2. DJI Pilotのファームウェア
  3. クリスタルスカイモニターそのもののシステムファームウェア

の3つがあります。※DJI Goはあまりに古いので無いものとします。

この3つが別々のタイミングでアップデートされます。

スマホなどはアプリケーションのアップデートがあるとバッジで知らせてくれますが、クリスタルスカイに関してはバッジの機能はないです。

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こういうのね

しかもアップデートをするかどうか聞いてくることがあったりなかったりで非常に気まぐれ。なので定期的に自分で確認する必要があります

1.DJI GO4のファームウェアアップデート

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DJI GO4を起動します。すると下記の画面になります。

①「Me」を選択 

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②「設定」を選択

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③「アップデートするために確認してください。」を選択

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もしこれでアップデートがあればアップデートの画面に切り替わります。

※冒頭で説明した通り、2019年4月からアップデートがないのでアップデートの通知の時の画面がありません。もし新たにアップデートがあれば追記しますね。

2.DJI Pilotのアップデート

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アップデートを自動で検知した場合

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うまくアップデートを自動で検知できた場合、DJI Pilotを立ち上げた瞬間にこの様な画面になるのであとは「今すぐ更新」を選択するだけでOK!

 

アップデートを手動で確認する場合

なんらかの理由で(アップデートに失敗した、とりあえず確認したいなど)アップデートを確認したい場合は下記の手順で行います。

 

①DJI Pilotの立ち上げて、「画面右上の三本線」を選択

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②「設定」を選択

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③「Pilotについて」を選択

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④「今すぐ更新」を確認

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新しいファームウェアがあれば、写真の様に「今すぐ更新」のところにバージョン情報とともに表示されるので選択してアップデートを行います。

3.クリスタルスカイモニターそのもののシステムファームウェア

こちらは特に注意が必要です。DJI GO4,DJI Pilotは少なくともスマホのアプリもあるのでこちらも所有していれば「あ、アップデートがあるんだな」となんとなく予想がつきます。(クリスタルスカイモニター持ってる方なら大体スマホタブレットも持ってるでしょうし)

ですが、クリスタルスカイ自体のファームウェアは本当にこれオリジナルなのでそういうのがありません。自動で教えてくれることもありますが、これもまた気まぐれなので時折確認が必要です。

 

①画面下の「歯車マーク(Settings)」を選択

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②設定画面の一番にある「システムアップデート」を選択

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③最新バージョンをチェック

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すると下記の画面が出てくるので、選択すると最新バージョンがあるのならシステムのアップデートをする画面に切り替わります。

 

補足)最新バージョンチェックは確実と言えるものがない

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最新バージョン確認中は上記の様な画面に切り替わりますが、これだいたい一瞬で確認が終わります。この画面自体スマホで直接撮影してますが、この画面撮るのに何回か撮り直してます。それぐらい確認画面の切り替わりが早い。一瞬で消えます。

なのにシステムが最新バージョンだった場合特に何も言ってくれないんですよね。「ファームウェアは最新のバージョンです」みたいな通知が出てもいいのにいきなり③の画面に切り替わる。一瞬で確認が終わるがゆえに「え?今本当に確認できてたるの?」と疑いたくなります。DJIのことを知ってる方は特に。

なので気になる方は何回も確認してみて下さい。

 

 

まとめ

以上になります。さらっと書くつもりが意外に書くことや説明することが多くて苦労しました。DJIの製品はこういった部分で不親切なことが多いのでぜひ確認していただければと思います。

 

それでは!

FLIR PTQ136 Breachの総評とサーマルカメラが苦手とする環境とは!? その4

こんにちは! スカイアイジャパンの今井です。

3回にわたりFLIR PTQ136 Breachをレビューしてきました。今回は最後の4回目!

これまでの記事はこちら。

その1 

skyeye-japan.hatenablog.com

その2

skyeye-japan.hatenablog.com

その3

skyeye-japan.hatenablog.com

でPTQ136入手して一ヶ月、ほぼ毎日なんらかの形で使用してきましたがそのおかげで

  • できること・できないこと
  • 思っていたことと違うこと
  • サーマルカメラの特徴
  • 長所と欠点
  • 誤解されていること

などがはっきりわかってきました。本記事では、PTQ136の総評のあとにサーマルカメラが苦手としている部分をできる限り状況別で写真ととも紹介することで、読んでいる方の興味のある部分や勘違いを明らかにしていきたいと思います。 

この記事では少しマニアックに言及していきますので、サーマルカメラ(熱赤外線カメラ)の購入を検討されている方の参考になればと思います。

PTQ136の総評

個人的に相当満足しています。確かに期待しすぎていた点はあったもののこれは私の問題ですし、逆にサーマルカメラとして「できない」ということがわかったので変に営業トークで「やれます」ということがなくなったのは助かっています。

個人的に以下をすごく気に入っています。

  • 小型
  • 軽い
  • バッテリーの持続が長い(90分)
  • 省電力(リチウム電池1本)
  • モバイルバッテリーが外部バッテリーとして使える
  • シンプルな機能
  • ゴーグルなどに取付けられる
  • カッコいい(重要)
  • 防水・防塵

 というわけでサーマルカメラに私が要求する性能を殆どを満たしています。雨の日に使えないとかそういうのはそもそもサーマルカメラ自体ができないので期待する方がよくない(笑)。

環境調査として、温度表示がなかったのが痛い・・・というのはありますがこれもまあ折込済みなのでヨシとします。 

個人的に改良しても良いと思う点

撮影枚数が増えると挙動が遅くなる

スペック上は3,000枚撮れるとされていますが、多分そこまで無理です。というか100枚超えるとキツイ

何がキツイかというと、その遅さ。

撮影ボタンを押すと「SAVED IMAGE77」と画面に表示されます。これは今本体には77枚撮影したデータがありますよ。今回は77番目ですよ、という意味なんですが50枚超えたあたりから

撮影ボタンを押す→・・・(数秒の間)→「image 77 saved」

とやたら遅くなり、どのタイミングで撮影ができているのかわかりません。ボタンを押した直後なのか、この「image 77 saved」が出た瞬間なのか。

サーマルカメラで撮影した写真データって基本モノクロ表示な上に320×256という解像度だからめちゃくちゃ軽いんですよ。このご時世に大きくても一枚0.04MBとかそれぐらい。iPhoneなんて1枚6MBとかザラですからね。1/150ですよ。

 でも、50枚超えると処理能力を超えるのか超スローになります。これはなんとかしてほしい。ただ、このおかけでなぜ内蔵保存領域が2GBしかないのかわかりました(笑)。32GB、64GBにしても処理できないんでしょうね。

100枚以降は撮影枚数の表示が同じ

これまたおいおいという感じなんですが、100枚を超えると全部「image 100 saved」になります。101枚目も、200枚目も同じ。何枚目なのかわからない(笑)。

ボタンが硬い

これはかなりしんどいです。パレットパターンとかって割と頻繁に変えるんですが、そのたびに「はあボタンかてぇなぁ」と思います(笑)。防水機能なのはわかりますがにしても硬すぎだろと。

これからサーマルカメラに期待する点、追加して欲しい機能

ボタンの硬さ

これは本当にどうにかして欲しい。もっとボタンを大型化するとかなんらかの形で対処して欲しいですね。あとは電源ボタン、機能呼び出しボタン、決定ボタンが全て同じなのも紛らわしい。せめて電源ボタンは独立しててもいいと思います。

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その点、GoProはよくできてると思います。防水・防塵に関してはPTQ136はGoProの足元にも及びませんが、それでもボタンは押しやすい。

バッテリー残量表示の適当さ
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 これは致命的です。バッテリーの残量表示は上の画像の様に一般的なイラストで表示されるんですが、半分を下回った突然シャットダウンします。右側の「黄色」になってるバッテリー残量表示は滅多にでません(笑)。ほぼ同じ条件で使ってるのにバッテリーの残量表示が出るときもあれば出ないときもあるのはおかしい。

実はこれPTQ136だけでなくサーマルカメラに共通する問題点です。なぜここが放置されているのかよくわかりません。特に法執行機関が使うにしては致命的じゃないのかな、と。

半分なのか、もう切れる直前なのかは大きく違うので個人的には%で表示されるとありがたいです。 

解像度

これはいつの時代も、ということで特にPTQ136がどうの、というわけではありませんがぜひ解像度を上げていって欲しいです。いつかはHD画質!

カラーカメラとの二眼にする

FLIRがスマホ用に二眼サーマルカメラを販売しています。↓こういうの。

FLIR(フリアー)【国内正規品】iPhone/iPad用 FLIR ONE Pro 19200画素 1年保証 赤外線サーモグラフィ メーカー品番:435-0006-03f:id:skyeye-japan:20191013015603p:plain

これに使用されているサーマルカメラの解像度は非常に低く、サーマルカメラとして単体での使用はほぼ不可能と言っていいです。もし単体で使うとすると数メートル先の犬や猫も見つけられないんじゃないかな。

でも実用性はあるんですよ。なぜかと言うとカラー画像のカメラとサーマルカメラの映像を合成することで違和感のない画像として使えるように仕上げているからです。

右の実際のFLIRのオフィシャル画像でも車のアウトラインがわかりますよね?これはカラーカメラで撮った映像にFLIR ONEのサーマルカメラの映像を合成しているからあたかもシャープであるかのように「見える」です。

が、PTQ136のような高性能サーマルカメラでもやはりほしいな、と思うことが多々あります。やはりサーマルカメラには「解像度が低い」というのが常についてまわるので。

 

いずれも時代が進めば、という話ですがハイテク好きの私としては待ってられません(笑)。

サーマルカメラが苦手とする環境と弱点

  1. 水やガラス
  2. 温度差
  3. 雨の日

この3つが特に苦手です。参考画像とともに紹介していきます。

サーマルカメラ共通の弱点1 水やガラス

サーマルカメラはガラスや水を見通すことはできない

テレビのリモコンなどに使われる「近赤外」と呼ばれている波長域はガラスや水をそれなりに透過するんですが、サーマルカメラが使う赤外線の波長域はガラスを透過することができません。なので、ガラスなどを見ると自分や景色がかろうじて写るだけで反対側をみることはできません。※FLIR A6262scはできるという噂

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こんな感じです。これは鏡に写る私を写したものですが、ガラスでも同じ様に写ります。

水も厄介な存在です。特にサーマルカメラで利用される赤外線の波長域は水が吸収しまくるので(吸光といいます)、サーマルカメラとしては映像化する材料がないので「何も見えない」ということになります。これは高知の有名な廃校水族館にてウミガメを撮影した熱赤外線写真ですが、わかりますか?

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説明されてもわからないと思います(笑)。そもそもなんの写真なのかもわからないはず。

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実はスマホで動画撮影しつつ、PTQ136でも撮影していました。ちょっとタイミングがズレてますが、奥にいるウミガメのヒレが水槽にあたり水面から出た瞬間が上の熱赤外線写真になります。

この様に上からウミガメが覗ける様なところでもサーマルカメラはほぼ無力です。なにせほとんどが水ですから。

もう一つ、例を挙げてみましょう。

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段差がほとんどわかりませんよね

 川です。30cmほどの落差のあるところの高低差も全て「均一に見えている」のがわかりますか?

高さがなく、のぺーっとした映像にみえます。サーマルカメラを使って歩いてたら高さに気付かず落ちます(笑)。高いところと低いところとの水の温度差があれば別なんでしょうけどね。

もしかしたら滝の様な高さがあるところだと「上」と「下」で温度差が出て映像化できるのかもしれません。

※ちなみに自慢ですが、この川の水温の差をドローンとサーマルカメラで計測したものを最近論文化致しました(えへんえへん)。

海上での救助活動では有利

逆に水面に浮かぶ要救助者の場合は要救助者のところだけはっきりと浮かび上がるので重宝されるという利点があることも事実です。 

サーマルカメラ共通の弱点2 温度差がないと映像化できない

温度差がないとほとんど見えない。人工物は温度差がでやすく、植物はでにくい

 サーマルカメラは温度差を通じて映像にメリハリをつけるので、温度差がないと役にたちません。私達の眼は色・形・質感などで判断しますが、サーマルカメラは温度情報のみを映像化するので温度差がないといかに色や形が違おうと、材質が違おうと完全に無力です。

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これはある程度空調の聞いた室内におかれた扇風機ですが、わかりますか?なんとなーく「扇風機・・・?」みたいな。付け根の部分が熱くなってるので反応してますが、それがなければ周りの物だとかなにもわからないと思います。

温度差がないとこんな風に見えるんです。もう一つ例を出します。

 

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公民館の入り口

近所の公民館の入り口を深夜に撮影したものです。「公民館」とはっきり字が読めると思いますが、これは「屋根が金属」で「公民館の字はプラスチック」でできているので温度差ができて、その違いが映像化され認識できるということですね。

ふだん、温度差なんて意識しないのでPTQ136 Breachを使うことでかなり意識させられることが多々ありました。室内におかれた人形などはほとんど識別できません。周りの温度と変わらないので、壁などと同化してしまいます。

また、意外にも植物は温度差がでにくいということもわかりました。下の画像を見てみて下さい。

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 雨のあとなので特に条件が悪いのですが、それでも「ここまでわからんもんなん?」という印象になりませんか?雑草のところ真っ黒です。かろうじて右端の斜面部分は地面が露出していますし、奥は道路があるので区別できますが、それ以外はどうなってんの??という状態です。

他にも山の中で色々と試してみましたが、少なくとも「真夏の昼」はサーマルカメラはほとんど役に立ちませんでした。夜間になると、周囲の温度が冷えて温度差がでてくるのでなんとかわかりますが、それでも色々と「見分ける」というのは辛いなという印象。冬にも試してみます。

逆に、屋外の人工物は色々な素材があるのでかなりメリハリが効いてはっきりわかることが多いです。

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例えばこれ。昼間にとったものですが、車の輪郭から後ろの家の窓枠まではっきり認識できます。人によっては車種まで特定できるぐらい鮮明です。人工物と植物はここまで違うものかと改めて思い知らされます。

 

映画プレデターはサーマルカメラの弱点をうまくついていた

プレデター(字幕版)

映画「プレデター」でプレデターは熱で相手を見つけている、ということに気がついたダッチことシュワルツェネッガーが体に泥を塗りたくってプレデターからの発見を回避する、という有名なシーンがありますがこれはもう完全にサーマルカメラの弱点を突いたものです。

いかに性能が高いサーマルカメラであっても温度の差がなければ均一に見えてしまうわけです。

ちなみに、このPTQ136Breachを含めプレデターの「サーマルアイ」よりも高性能のサーマルカメラは普通に出てきています(笑)。

海外だとPTQ136 Breachの製品発表の際に「プレデターは徐々に利点を失いつつある」と書かれていました。

サーマルカメラ共通の弱点3 雨の日は役に立たなくなる

 上記2点の弱点と原理を知っていれば当たり前といえば当たり前なんですが・・・思った以上に雨天時や雨があがった直後の野外はサーマルカメラは使い物になりません

  • 雨のせいで色々なものの温度が均一になる
  • 水が赤外線を吸収するので映像化できない

この2つがセットになるのでかなりキツイです。温度差がない上に雨や濡れた表面が赤外線を吸収してしまうので映像にしても均一の映像になってしまい、本当になにを見ているのかわかりません

台風の日に少し使ってみた

画像はないんですが、台風の日で雨がすごいときに少しPTQ136を持ち出し使ってみましたがやはりほぼ無力でした。何も見えません

 普段ならはっきり見える車も、濡れてしまってエンジン部が唯一少し映像化されているぐらいでした。たまたま歩いている人もいたんですが、びしょ濡れになってしまっていて顔のあたりが少し見えるかなーぐらいでした。

サーマルカメラを購入する際に気をつけること-スペック表の見方-

サーマルカメラは一般的ではないので、スペック表を見てもいまいちピンときません。現物を見る機会もほとんどないですしね。そこで今井がこの点は注意しろ!ということを解説を交えつつ書いたのでぜひ参考にしてみて下さい。

めっちゃ重要。これを考えずにサーマルカメラは買うな!

1.解像度

 言わずもがなです。最低でも312×214はほしいところ。640×512が望ましいですが、これは専門家でも「まああんまかわんねーよ」という人もいるので値段と用途の兼ね合いですかね。

HD(1024×768)は完全別格なんですが、ハンディタイプで600万とかするので無視します(笑)。

2.フレームレート(Hz)

 別の記事でも書いていますが、一般的な9Hzだと動画がカクカクするのでけっこうなストレスです。なので最低でも30Hzは狙っていきましょう。

3.温度分解能(mK)

 聞き慣れないですよね。mKはmilliKelvinsの略で、数値が低いほど高性能なんです。Kelvinsは熱力学温度の単位ですが、ここでは無視します。FLIRシステムズによると

<40mK(産業用);<50mK(プロ仕様);<60mK(一般家庭用)

と明記されていますが、やっぱりわかりにくいですね。ちなみにFLIR PTQ136 Breachは50mKです。

簡単に言うとどれぐらいの細かさで温度が判読できるのか、ということです。

温度分解能が低く(悪い)、5℃刻みでしか判読できないサーマルカメラがあったとします。

そうなると「20℃、21℃、22℃、23℃、24℃」は全て同じ温度として認識するので映像としては全く同じ色で表示されます

人の平熱は37℃ぐらいで42℃が限界だとされていますが、仮に5度刻みの温度分解能しかないサーマルカメラなら、平熱の人と熱を出してそうとうヤバい状態の人の区別ができない、ということになります。

もう少しイメージしやすいように肉眼では同じ様に見える温度の違う箱を、温度分解能の低いサーマルカメラと高いサーマルカメラではどう見えるのかをイラストにしてみました。

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 温度分解能の低いサーマルカメラでは全てオレンジ色として表示されて区別できない箱も、温度分解能の高いサーマルカメラなら色分けされるので全て区別ができます。

 4.モニター解像度

こちらは私、ほとんど意識したことなかった項目ですがこれは検討した方が良い、と思うことがあったので紹介します。

PTQ136とほぼ同性能でモニター解像度の低いサーマルカメラを見せて貰う機会がありました。その時の感想としては見えねぇな・・・でした。

PTQ136は高解像度の1280×960で、最近のサーマルカメラはモニター解像度の高さを謳うものも多く、「そこまでか?」と思っていましたが今回のではっきりしました。モニター解像度も注目した方が良いです。

5.レンズ径

 これはほんとわかりにくいんですが、レンズの口径で画角(FOV,Field Of View)が変わってきます。普通のカメラもそうなんですけど、サーマルカメラは特にそれが顕著なんじゃないでしょうか。

広くみたいのか、狭くみたいのか

これで選択が変わってきます。狭く見る(画角が狭い)ってなんの利点もない様に聞こえますが、画角が狭い分ズームがかかっている様に見えます

つまり、遠方からでも詳細を確認できるということですね。オイルプラントの保守点検やガス漏れなどの検出に使われる場合、多くは近づくと危険なのでレンズ径が大きいものが使われます。

 また、別の考え方で画角で考えるよりもどれぐらいの倍率があるのかで考える方がしっくりくる人もいるかもしれません。だいたい「何倍ぐらいのズームで見えてるの?」みたいな感じです。

私はドローン用のサーマルカメラも持っていて、640×512の「19mm」レンズですがこの場合大体2倍ほどのズームがかかっている様に見えます。混乱させるようですが、同じレンズ径でも解像度が違うと画角も変わるのでそこも注意が必要です。

6.温度表示があるのかどうか

これは私もうっかりしていたのですが、PTQ136には温度表示機能がありません。ミリタリーや警察、ハンターが犯人だったり動物を追う時のために作られているので「おっあの犯人は体温が38℃で微熱気味だな」なんてのは必要ありません。

単純に近場の温度分布を測りたいのなら別のモデルがいいでしょう。

そこそこ重要 余裕があれば検討してもいい

 バッテリー

 これは好みがわかれるところですが、できたら外部バッテリーとモバイルバッテリーの両方が使えるものがいいと思います。最新のFLIR製品はモバイルバッテリーが使えるようになってきているので、注目するといいかもしれません。

PTQ136 Breachは500円以上するリチウム電池一本を使い90分ほど駆動しますが、ものによってはリチウム電池6本使って4時間持つというものもあります。4時間で3,000円ですよ!?時給にすると750円です。

携帯性、予算などで判断するのが良いと思います。ちなみに内蔵式のバッテリーだと、バッテリー切れを起こしてしまったら現場ではどうしょうもなくなるので、内蔵式のバッテリーは避けられる傾向にあります。私も補給の効かない山に持っていくのなら電池式にします。

GPS機能があるかどうか

 こちらも好みですが、私はもともと環境調査用に購入しているのでできたらGPS機能があればよかったと思っています。後からどこで撮ったかわかるので。

発展性があるかどうか

 発展性というとわかりにくいですが、ゴーグル状にできるか、三脚に取付けられるかというのは場合によっては重要です。

PTQ136はゴーグル状にはできますが、三脚には取付けられません。自作するしかありません。

対してFLIRのハンディシリーズでは有名なSCOUTはゴーグル状にはできませんが、三脚には取付けられます。

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OCEAN SCOUT 640

このあたりは自分の用途との相談ですね。

こんな感じでしょうか。当然、高機能になればなるほど値段も上がっていくのでそこの落とし所を見つけるのに苦労します。

普通の電化製品じゃないからちょっとヤマダ電機で見てくるわ、ができません。かといって「失敗したけどいいか」と言えるほど安くない。というのもサーマルカメラが普及しない1つの要因ですね。

まとめ

ほとんど語られることのないPTQ136 Breach特有の苦手なこと、サーマルカメラに共通する苦手なことを状況別で紹介してきました。これで少しでもサーマルカメラが身近になればなぁと思います。

それぐらいサーマルカメラが好きなので(笑)。

とりあえず、PTQ136に関する長期レビューはこれで終わりですが今後もなにか研究や事業がでてこれば都度紹介させていただきたいと思います。


 

 

 

 

FLIR PTQ136 Breach レビュー 【夜間と屋外編】できたてお惣菜も丸わかり その3

こんにちは、スカイアイジャパンの今井です。

FLIR PTQ136Breachを使って「夜間」とか「屋外での使用」するとどういう風に見えるのか!?

気になっている方は多いのではないでしょうか。ちなみにお惣菜コーナーもサーマルカメラで見るとどうなるかを試して来ました。これを使えばアツアツの焼鳥からヒエヒエの焼き鳥まで丸わかりです。

また、屋外での使用を通してPTQ136というか、サーマルカメラの弱点もわかってきました。それらを含めてレビューします。

屋外-暗視機能としてはどうか? 

さて、サーマルカメラは「暗視装置」としての機能がある、という言われ方をします。果たしてそうなのでしょうか?いろいろ気になっている方も多いと思うので、さっそく見ていきましょう。

気温30℃で試してみました。ドン!!

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 めちゃくちゃはっきり見えてると思いませんか?特に200m先の建物まで認識できるのは驚異的です。草木などの植物を見分けることこそできないものの、それ以外ははっきりと輪郭を捉えることができていて「暗視装置」としての機能は果たしているのではないでしょうか。間違いなく肉眼よりもよく見えます

※夜の写真は昼に写したものをフォトショップで加工し夜間と同等に見えるように明度の処理をしました。実際はもっと暗く何も見えません。

同じ場所からパレットパターンを変えて撮影してみました。

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 なんとなく、どのパレットパターンが見やすいかわかるんじゃないでしょうか。RAINBOW HCとARCTICはちょっとしんどいですね。道路は意外にも暖かいんですね。また、150m先の水銀燈も見えています。

気温25℃、夜間の駐車場を撮影してみました。

肉眼だと照明が強すぎて向こう側が見えないうえに、影になっている部分がどうか?ということもはっきりしません。また、夜間なので視界もよくありません。しかしPTQ136で見ると・・・

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そうとうはっきり見えるんじゃないでしょうか。左右奥の方にバイクが2台、停めてあるのも肉眼ではほとんどわかりませんが、PTQ136ならはっきりとわかります。

日中の山の中ではどうか!?

では、反対に昼の山の中はどうでしょうか。

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 (見てわかると思うけど)日中の山の中で撮影したものです。思ったよりはサーマルカメラが活かされていない気がします。というか肉眼で見えないものが見えているか?というとそうでもありません。日光があたっているところは暖かくなっていますが、そりゃ目で見りゃわかるよ、という感じがします。

おそらく、時期が悪いんでしょう。私の個人的な経験では、サーマルカメラの機能は夏場、特に日中は期待できません。人・動物などの恒温動物の体温と周りの温度が近くなるからです。例えば芝生であっても夏場は(意外ですが)35℃前後まで上昇します。体温が37℃前後だとすればサーマルカメラで検知するのはほぼ不可能です。

秋-冬あたりが本場かもしれません。このあたりは検証を続ける必要がありますね。

脱ぎたてのジャケットを茂みに隠してみた

 では、次に脱ぎたてホカホカのカーキ色のジャケットを隠してみました。距離は5mほど。どうでしょう!?

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わかりますか??

肉眼では全くわからないのですが、木の根のところ(四角いコンクリートブロックの真上のあたり)に何かが写っていることがわかります。

使っていて「ああ、意外にわかるもんだな」と思いました。ただ、実際はそんなかんたんなものではなく目の前のコンクリートブロックだとか、他の木だったりも同じ温度帯として写っているのでこれだけノイズ(邪魔な情報)が多いです。なので夏場はサーマルカメラで遭難者を探すとしても一苦労な気がします。

ちなみに遭難者や動物を探すのに良いとされる高温域をハイライトするOUTDDOR ALERTモードだとですね・・・

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こんな風に見えます。手前のコンクリートブロックの方が熱すぎて、そっちがハイライトされてしまうんですよ。これで後ろにある脱ぎたてほかほかジャケットを見つけろっていう方が無理です。

あと、サーマルカメラを使用し続けていると映像に眼が慣れてしまいおそらく、見落とします。この(脱ぎたてホカホカの)ジャケットも景色の一部として認識してしまうのでないかな、ということですね。

本来なら肉眼で見えている景色とサーマルカメラから得られている映像からの差で判断するんですが、なかなかに難しいです。すごく疲れますし現実的じゃないですね。人間の脳はそういう風にはできてないんでしょう。

お惣菜を見てみる

みんな大好きスーパーのお惣菜コーナーにて最新鋭のサーマルカメラで撮影してきました。

焼き鳥

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スーパーのお惣菜コーナー。ふふっどれが作りたての焼き鳥か一目瞭然です。

ピリ辛れんこん

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ピリ辛れんこんもこの通り。(ちょっとカラー画像の方とズレてます)

濡れた足

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お惣菜ではありませんが、山で濡れたズボン。乾き始めているのでズボンの色はほぼ同色に見えますがPTQ136越しだとはっきりと濡れているかどうかわかります。

気温20℃前後の川

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川の水は牛乳の様に均一ですが、岩や葉っぱなどはどこにあるか確認できます。夏場に比べると見やすい印象です。

他にもインターネットなどでは紹介されないような状況で試してみました。これらを見ていただければなんとなく、どういう状況でどういう画が見れるかわかると思います。

 

コメダ珈琲

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左からMACBOOK、サーモマグ、お冷の順です。断熱のサーモマグは確かに熱が逃げていないことがわかりますが、金属は赤外線を反射するので少し変わった映り込み方をしています。

車のフロント

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エンジン部が発熱してるのがわかります。

ピザ窯教室

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右側だけ使ってるのがわかりますね

韮山反射炉

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今話題の韮山反射炉です。流石に稼働してないのでこれといって特徴的ではないですが・・・

サーマルカメラの難点 

 PTQ136到着後、一ヶ月ほぼ毎日使ってみたのですがサーマルカメラの特性上、特に夏の昼間はそこまではっきりとした「効果」を期待することはできないことがわかりました。

サーマルカメラに期待するところは「肉眼で見えないものが見える」ですが、日中に関して言うと色々なものの温度が上昇しているので、識別がものすごく難しくなります。

例えば昼間にこんなことがありました。150m先に人が歩いているのが肉眼で確認できたので、PTQ136で見てみた所「ほとんど」どこにいるかわかりませんでした。

「そこに誰かがいる」とわかっていればわかりますが、そうでなければPTQ136だけで150m先の歩行者を認識するのは困難でした。というのも、歩行者の背景が暖かすぎて歩行者と同化していたからです。

例えばこれ、私の知人が30m先に写っているのですがわかりますか?

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答えはここ。

 こちらに背中を向けて立っています。肉眼ではめちゃくちゃはっきり見えているものの、PTQ136を通して見ると道路の温度と知人の体温がほぼ同じなので同化してしまっています。このようにサーマルカメラの場合、背景と見つけたい対象の温度が同じだと見つけられないといって良いです。そしてこれが夏場だと特に顕著です。

 

まとめ

PTQ136を屋外に持っていってどうなるかを実例とともに紹介しました。一ヶ月使ってみると特徴や苦手な部分も自然とわかってきます。実はサーマルカメラって水が苦手なの、知ってましたか?

そこで次回は最終記事としてPTQ136の総評と、サーマルカメラが苦手なことにスポットをあてて紹介します。

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