シュアファイア初の純正123型充電池 SF LFP123レビュー
こんにちは! スカイアイジャパンの今井です。
でましたねついに。シュアファイア純正の123型の充電池と充電器が。ほんっっっっっと待ちに待ちました。ほぼ10年ぶり。
シュアファイアは大好きだけど、電池代がなぁ・・・そんな貴方にお勧めしたい素敵な電池がまさにこのSF LFP123Aです。
シュアファイア昔話
今から10年ちかく前の2011年に、シュアファイア公認K2エナジー製の充電池&充電器がリリースされていました。しかし、色々あって発売から1年もたたず日本の市場から消えて、国外では普通に売ってるのに国内では買えないという状態がずっと続いていました。
※製品として不具合があったのではなく間違った使い方をしてクレーム入れた方が多くいて、それなら・・・ということで代理店が輸入を取りやめたと聞いています。
私も当時6本購入して、徐々に買い増す予定だったんですが輸入停止という、まさに青天の霹靂でがっかりしたのを覚えています。
そして今!!2021年(発売は2020年10月だけど、安定供給になったのは2021年2月)になり、心機一転シュアファイア「純正」の123型充電池が大手を振って購入できる様になったわけです!!
左側のパッケージが充電器
今回、私は充電器(充電池2本付き)と充電池3ペアを買いました。なので、充電池は8本ある状態です。
それでは公式スペックから見ていきましょう。
SF 123A公式スペック表
- 価格:2,800円(税抜)
- 2本セット(1本あたり1,400円)
- 点灯時間:使い捨ての1/2ぐらい
- 容量:450mAh
- 標準電圧:3.2V
- サイズ:33.5×16.5(mm)
- 方式:LiFePo4(リン酸鉄リチウムイオン)
SF 123A用充電器 公式スペック表
- 価格:4,900円(税抜)
- 充電時間:1.5時間(1本)or3時間(2本)
- 梱包物:SF LFP123A2本、充電用USBケーブル
- サイズ:45×60×20mm
- 電源:USB-Aによる充電
- Input:5V/1A,
- Output:1本400mA/2本200mA
だいたい、こんな感じですかね。充電時間と、実際の点灯時間さえわかればあとは困らないと思います。
とにかくコスパがいい。
もう兎にも角にもこれにつきるでしょう。コスパ
10回も使えば完全に元とれますからね。
使い捨ての123Aリチウム電池は普通に買えば1本800円、ネットで安くて300円ぐらいです。シュアファイアはそんなものを2本使って1時間ぐらいしか電池が持たないわけですからどうかしています。
幾ら好きと言ってもお金が無尽蔵にあるわけではないですから、できる限りコストを落としたい。20分使って「あぁ〜もうこれで400円分使ってしまったかぁ・・・」と考えてしまうそんなシュアファイアユーザーの気持ちに寄り添ってくれる、素晴らしい電池が SF LFP123Aです。
環境にも優しい
軍隊や法執行機関の方は性能が第一で環境は二の次三の次でしょうが、やはりこのご時世使い捨てというのは聞こえがよくない。そういう意味でも充電式というのは嬉しいですね。
点灯時間は公称時間の半分が目安
ここがまあネックといえばネックですね。シュアファイアの公称点灯時間は使い捨て123Aを使用した時です。今、実際に使ってみて夜な夜なテストしていますが当初の想定通りまあ半分ぐらいです。
手元にあるE2T-MVやEDCL2-Tは1時間なので、およそ30分というところでしょうか。
数百回充電しても80%の容量をキープ
数百回って200〜900回まであると思うんですが、どれぐらいなんですかね・・・。本家の英語の方も確認してみたんですけど、本当に数百回と書いてあるんですよ。(→even after hundreds of charging cycles.)
まあそれはいいとしても、充電を繰り返しても劣化しにくいのはいいですね。
一回り小さいので全てのシュアファイアに入る
FURY DFT,EDCL2-T,E2T-MV試してみましたがしっかり入りました
全部確認したわけではないですが、使い捨ての123Aよりも一回り小さいから基本すべてのシュアファイアに入るはずです。
とっても安全、でも容量が少なめ450mAh
商品名のLFP123AってLiFePo4(リン酸鉄リチウムイオン)の頭文字をとってLFPなんですが、この電池の良さって
- 化学的に安定してるので安全
- 丈夫
- 長寿命
- 自然放電が少ない(月にだいたい1%)
- 低温でも作動する(-20℃までは作動する。但しシュアファイアは最低温度について言及していない)
- 安くつくれる(レアメタルをほとんど使わないので)
が挙げられます。いい事づくし。でも、その代償として極端に容量が少ないんです。使い捨ての123Aは約1500mAhなので1/3よりも少ないです。
嬉しい標準電圧3.2V
実際のところ、123A型の充電池ってシュアファイア以外無いのかと言うとあるんですよ。アマゾンでもふつうに売ってたりします。でもサイズが太かったり長かったりライトに入らないこともあってこれはもう買ってみないとわからない、完全な博打です。まあそれだけシュアファイアの工作精度が高いということでもあるんですが・・・。
シュアファイア公認充電池 & 充電器よもやま話
今でも覚えていますが、シュアファイア公認のK2エナジー製充電器はそれはもう見た目がチャチいものでした。私は「使えればあんまり気にしない」という考えが強いんですがそれでも初めて箱からだした時に「え・・・」となったことを覚えています(笑)。
なんていうか不安感を誘うんですよ。これで充電してもええの??みたいな。
また、同時に買ったシュアファイア公認LFP123Aも一切シュアファイアのマークも一切なく、デザインもアレだったのでもやもやしました。シュアファイアって高いけど作りはしっかりしている、ちょっとしたライトの高級路線じゃないですか。所有欲を満たすというか。それを全く感じさせないものでした。
他社のRCR123A(充電式123A)と比較する
サイズ・電圧・安心感の3点セットのSF LFP123A
(私は)シュアファイア純正充電池の発売に大興奮してますが、123タイプの充電池自体は別にシュアファイアの専売特許じゃないんですよ。実際あるにはあるんです。アマゾンなどでも「RCR123」みたいな名称で販売されています。
ただ、その場合だいたいがPSEマークついてるのか疑わしい、聞いたこともない怪しい中国製のメーカーであることに加えシュアファイアが推奨する電圧よりも高めで、サイズも大きめだったりして使うには不安が残ります。対し、今回はシュアファイア「純正」ということでこれ以上の安心感はありません。
また、アマゾンとかでよく売ってる充電式123型充電池は標準電圧が3.7V(満充電時4.2V)なので、 シュアファイアの推奨値より高いです。電圧が低い分にはいいんですが、高いと壊れる可能性があります。
対し、LFP123Aは3.2V。そういうことを気にしなくてすみます。素晴らしい!
オマケ)推奨されていない高電圧123型充電池を使ってみる
とは言うものの、実際推奨されていない高電圧の123型充電池をシュアファイアに使うとどうなのか?も、気になります(よね?)。
何人かこの手のことに詳しい方が知り合いにいるので相談してみたところ「自分も使ってるが今のところ問題なし。大丈夫、だろう」とのこと。
ということで、私も実際に試してみましたが、無事作動しました(推奨してませんよ)。許容範囲ではあるっぽいのですが長時間・長期間の使用、つまり負荷に耐えられるのかが全くわかりません。使い続けていたら突然回路が焼き切れる、というのもありえないわけではないです。
つまり、大丈夫なんだろうけどどこか怖いというのが本音です。対し、SF LFP123Aは標準電圧も3.2V、シュアファイアが純正として出しているのだからOKということ
ということで安心です。
3.7-4.2V充電池の個人的な考察
おそらくですが4.2Vの充電池を使い続けても大丈夫だと思います。ここはシュアファイアも対策しているはずです。
というのも、シュアファイアのライトがすべてLEDに移行するぐらいからスマホが出回り始め、充電池の需要も増えたので様々なメーカーから123型の充電池も出てきました。
で、ユーザーの中には電圧とかも全く知らない方もいるので「なんか安くて充電何回もできるヤツあるやんけ。使い捨てとかバカらしいし、これでいこ」となるのは目に見えます。
本来ならそれで壊れても「メーカー推奨外だから知らない」と突っぱることもできるんですが、いちいちそれをするのも煩わしいので「ユーザーがぶっこんできそうな想定される高電圧の充電池」は対応しているんだろうな・・・と。でもまあ当然推奨はしていない。だからシュアファイア側もここに関しては一切アナウンスしないんだろうと思います。
まとめ
使用感
使い始めてまだ一ヶ月も経っていませんがUSB充電ができること、繰り返し使えるコスパはかなり魅力的です。デザインもシュアファイアっぽくて気に入っています。
使い捨ての半分の点灯時間になるので予備を持たなくてはいけませんが、それも一つの楽しみだと感じています。
安全をとり、確実に入るサイズ
スペックなどを見れば見るほどシュアファイアは(良い意味で)確実というか、堅実なスペックできたな、と思います。
当然、容量だけで言うと上記の3.7VのRCR123Aの方が上です。でも、シュアファイアはそれを選択しなかった。容量を犠牲にしてでも安全性を重視したLFP123Aに仕上げてきました。
今後、使い続けて気になること・発見があれば随時更新していきます。