ジャパン・ドローン 2017 / Japan Drone 2017 ビジネスデイに参加してきました DJI編
こんにちは、スカイアイジャパンの今井です。
日本で最大級のジャパン・ドローン 2017 のビジネスデイに参加してきました!23日(木)の一日だけだったんですが、ドローン好きの僕としてはすごく面白かったし色んな方や企業の方とお話できて参考になることが沢山あったのでレポートします。
まずは個人的に
- DJI製品
- 国内のドローン現状やサードパーティ製品
- ドローン関連のソフトウェア
これらに期待して参加してきたのでそっちよりのレポートになるかと思いますが、少しでも現場の雰囲気をお伝えできるようがんばりまっす!
ざっくりとした感想
まずはこのジャパンドローン2017に参加して感じたことですが、ドローンであってもそれに関するソフトウェアであってもまだまだ手探りである一方で物凄く成長する分野だなということです。これは個人の方だけではなく企業の方も含めてですね。
というのは、ドローンは世間的には急成長している分野の割にあまりにも未知のジャンルすぎるというのが理由だと思います。あまり良くない形で認知されたドローンですが、認知度の割にドローンそのものの性能、撮影された写真の運用方法や利用価値が理解されてなく効果がまだまだ想像・理解しにくいんだよねぇ~
というのを全体を通してすごく感じました。
例えば今はスマートフォンのアプリは成熟してスマートフォンを使ったデバイスも当たり前になってきましたが、発売された当初はスマートフォン自体もアプリそのものも「なんかすごいけどどうやって使えばいいのかわからない」といった形で使われていました。
今は広く浸透し、一人ひとりが自分にあった使い方が出来ているのでアプリを作る側もそれに応じてつくれるのですが過渡期は色んな用途が紹介されていました。今はドローンがそんな感じでしょうか。
はてさて前置きはここまでにして、実際にDJIのブースレポです。
DJI Japan
一番楽しみにしていたDJIのブースです。やっぱりドローンの中心的存在なのでブースも一番大きく、人だかりも常に絶えずその認知度を改めて思い知らされました。
開幕直後のDJIブース。それでも結構人がいます
今回はDJIの中でも新製品M210が国内で初めて展示されていたので現物をしげしげと見てきました。ほとんど情報がない機体なので、今回はこちらをメインにレポートします。M210に関する現物レポートとしては国内初?になるのかな、と。このM210はDJIでも力の入れ具合が半端ないみたいで、パンフレットがファミレスのメニュー表ぐらいしっかりしてました。
M210 Matrice(マトライス)
完全業務用のインフラ点検に特化したドローンで、今年の二月にプレスリリースされた機体です。お値段も聞いてきたのですが、販売店さんで公表されていなくて書いちゃまずそうなのでとてもお高いものだとだけかいておきます。新車の軽が買えるぐらいかな・・・そんなM210ですが下記の特徴を持っています。
- 水平方向にカメラが二台取り付けられる
- 垂直に撮影ができる
- GPSがなくても正確に運行する
- 防滴・防塵(IP43)
- バッテリーを2つ搭載
- 磁場耐性がある
これだけでも(個人的に)すごい機体だということがわかります。各機能について解説を付け加えると
水平方向にカメラが二台取り付けられる
向かって左がFLIRサーマルカメラZENMUSE XT 右側がZENMUSE X4S
通常の光学カメラとサーマルカメラを同時に搭載して撮影することで肉眼での映像とサーマルカメラでの映像を比較できます。電線や鉄塔、はたまた工場など肉眼とサーマルカメラでの映像を比較することで状況の認識がより向上します。
垂直に撮影ができる
垂直撮影用ZENMUSE Z30
DJIの出すドローンでははじめて垂直方向、つまり機体の真上の撮影ができます。橋の裏の撮影は需要が高いらしく、今回初搭載となりました。実際にメーカーさんに聞いていた方もいたので誤解しやすいところですが、M210は垂直方向のカメラを取り付けた場合、水平方向へのカメラはつけられません。
水平方向のカメラ1つ、垂直方向のカメラ1つというのは出来ず
- 垂直方向のカメラのみ
- 水平方向のカメラのみ
このどちらかの選択になります。
GPSがなくても正確に運行する
橋の裏側の撮影など、M210がGPS情報を習得しにくい場所でもM210本体に搭載されたカメラと超音波センサーから自位置正確に補足して正確に運行します。ただ、メーカーさんのお話だとある程度の高さまでいってしまうと難しいかも・・・とのことでした。
防滴・防塵(IP43)
ドローンを飛ばすときに一番の問題となるのが天候です。雨の日はもちろん、雨が振りそうなときも避けるのですがM210は基本雨天でも航行可能です。私もお客様の中で「雨の日に飛ばせたら最高なんだけどねぇ」という要望を直接言われたことがあります。
さて、紹介動画では雨の中でバッテリーを交換しているところがあったので聞いてみたところ接続端子さえ濡れていなければ雨天でもバッテリー交換はできるとのこと。バッテリー端子はかなり奥まったところにあるのでまず濡れないから大丈夫らしいです。
IP43について
4・・・1mm以上の大きさのものが機体内部に入ってこない
3・・・機体の真上から横方向に対して60°までの角度からの水は入ってこない(つまり真横から水がかかると入る可能性がある)
バッテリーを2つ搭載
わかりにくいですが、バッテリーが2つあることがわかります
バッテリーは寒さに弱いのでドローンも基本的に寒いところで飛ばすのはよくない、大体10度までいくとやめたほうがいいと言われています。私も霜の降りる2月の朝イチでの撮影の時はホッカイロでバッテリーを温めていました。
飛んでいる時になんらかの理由でバッテリーが機能停止したら笑えないのでM210はバッテリーを2つ搭載し、片方のバッテリーが突然機能停止してももう片方のバッテリーで航行します。また、バッテリー自身も温めておく機能を持っているそうです。この機能自体は同社のInsprire2も搭載しているのでそこまで目新しい機能ではないですね。
とまあM210MATRICEに関してはこんな感じです。カメラも取り付けると高級車一台分になるというトンデモドローンですが、その性能を考えるとその価値はありそうです。
うーんほしいな
デモフライトブース
実際にドローンを飛ばすデモフライトブースです。
今回デモフライトの対象となっていたのは
- Phantom4Pro
- Mavic
- Inspire2
この3種類です。編隊飛行したり、その安定性・機動性の高さを見せつけてくれました。この時ばかりはデモフライトブースにも人だかりができてすごい状態でした。
まとめ
ジャパン・ドローン 2017 DJIブースはやはり期待度が高く沢山の方か色んなことを関係者の方に聞いていました。
ブースとしてはPhantom、Inspire、MavicもありましたがやはりM210Matriceと今回は紹介ができませんでしたが農業用ドローンAgras MG-1も展示されていました。ドローン自体は現在は農業用では明らかに用途があることがわかっているのでメーカーは力を入れたいところなのでしょう。