史上最強のドローン! DJI M200シリーズ Matrice M210レビュー【開封の儀編】
こんにちは、スカイアイジャパンの今井です。
このたび、仕事の要請や相談が増加しDJIM200シリーズのMatrice M210を購入に踏み切りました!
清水の舞台から飛び降りるどころか飛び降りたのではないのかという気もします。
ババーン!!見よこの黒光りするカッコイイボディ!!これだけでご飯三杯、いや四杯はいけます
お値段は・・・2010年モデルのヴィッツと同じとだけ言っておきます・・・カメラも追加すると・・・
さて、このM210ですが海外はおろか日本でもほとんど情報が出回っていないんですよね。だから今回は開封の儀も兼ねてこの記事では購入したMatriceM210の全体像を自慢しながらご紹介します。
もちろん後々本機の飛行レポートや付属品の詳細レポも公開します!
ドローンファンの方はもちろん、M200シリーズの購入を考えている方、産業用ドローンがどういうものか気になる方はぜひ読んでみてください!
開封の儀・内容物
ハードケースに入り切らなかったパーツたちが中に入りたそうにこちらを見ている
ハードケース自体がキャリングケースになっています。一部、入り切らないパーツがあったりします。
ケース全体像。びっしりパーツが収まってます
M210のハードケースに収められているパーツです。ハードケースの上蓋、主要部全て所狭しとパーツが並べられています。
内容物は以下の通り
- 本体
- プロペラ×8本(4本で1セット、予備1組)
- ランディングギア×2
- Cendenceコントローラー
- 7.85インチCrystalSkyモニター
- TB55バッテリー×2
- TB50バッテリー×2
- WB37バッテリー(CrystalSkyディスプレイ・Cendenceコントローラー用)✕2
- IN2CH充電ハブ
- W2CH2充電ハブ
- 充電器
- ジンバルコネクター取り付け工具一式
- シングル上方ジンバルコネクター
- 外付けGPSレシーバー
- デュアル下方ジンバルコネクター
- ビジョンシステムキャリブレーションプレート
上蓋の様子。ランディングギアとプロペラ、プロペラ予備が収納できます
ケースのメインはこの通り。本体から充電器まで入ってます
まず開けてみた感想は・・・
- めっちゃくちゃカッコイイ!!ホントカッコイイ!!
- どこに何があるかわからない!
- 発泡スチロールがキツすぎて中身が取り出しにくい!!
- 意外に他の物をいれるスペースがない!
- 重い!
です(笑)。とにかくテンションがあがります。男ってこういうの無条件でカッコイイと思うもんだと思うんですよね。ロマンというか。機体とケース、その他のオプションパーツから発泡スチロールまで黒で統一されたM210は高級感だけでなく気品すら漂わせています。
気品を漂わせるM210
ちなみにハードケースはフルセットだとにかく重いんですが、出来る男感を出せます。朝一、河川敷をこれを持って歩いていたらウォーキングしている人に「お疲れ様」と声かられるぐらいなので相当なモンでしょう。
2月にオフィシャルトレーラーが公開されて以来何度も繰返し見続けたMatrice M210が目の前にあるのかと思うと興奮します。
内容物紹介
それではまず内容物をさっと見ていきましょう。初見だと内容物が多すぎてどこに何があるのか把握するのに一苦労ですが、逆にそれがプロっぽくて嬉しかったりします(笑)
本体
黒いタカアシガニ・・・
ランディングギア(足)が取り外してあるので足をもがれたタカアシガニの様な見た目。でもこれだけで既にカッコイイ・・・!!
M210には男なら小躍りしてしまいそうな様々な機能がてんこ盛りです。
- IP43防水・防塵
- 前部衝突防止センサー
- 上部衝突防止センサー
- ビジョンセンサー
- 「カーボン」アーム
- FPVカメラ
意外にも本体のみだと見た目のゴツさに反してかなり軽くて、女性でも苦もなく持っていられるぐらい。まっ平らな床なら画像の様にランディングギア(足)を使わず一時的に置いておけますが、屋外では無理でしょうね。
アームは折りたたんで収納してあるので飛行時は展開してプロペラを装着します。この時のギミックが変形ロボみたいでカッコイイ!!。ガシーン!!
ランディングギア(足)
もぎ取られたタカアシガニの足・・・ではなくランディングギア
「ランディングギア」とご大層な名前がつけられていますが要はM210の「足」です。特に変形したりはしません。
カーボンでできているため実測で67gと非常に軽い。自慢したくて色んな知人に見せましたが、みんなここを持つと「軽!!」と言います。
カーボンを使った製品を扱うのははじめてなので、どれぐらいまで力を加えても大丈夫なのかわからないので苦労しています。
Cendence(センデンス)コントローラー
左:CendenceコントローラーとCrystalSkyモニター 右:Cendenceコントローラーのみ
詳細はこちら
非常に物々しく無骨なデザインとなっていて、明らかにプロっぽくていいですね。漢の中の漢という気がします。固くて大きくてしかも黒い。Cendenceコントローラーは
- 小型ディスプレイ
- やたら多い物理ボタン(自分でセッティングできる)
このような特徴があります。
特に目を引くところは「小型モニター」の存在でしょうか。ここにはカメラとM210の情報が表示されます。
小型モニターの部分を拡大してみました
- M210本体バッテリー残量
- Cendenceコントローラーバッテリー残量
- GPS受信数
- Cendenceコントローラー電波状況
- M210の水平移動速度(H.S)
- M210の垂直移動速度(V.S)
- M210の高度(H)
- M210と操縦者との距離(D)
- マスター/アシスタント
- コントローラータイプ(Mode1/Mode2)
タッチパネルではないのでこの画面触ってどうこうはできません。モニター上にもこの情報は表示されているので、それならモニター上の方は無くして他の情報が表示されるとか、自位置を示すマップが表示されてもいい気がします。
物理ボタン数ですが、20近くありこの記事では省きます。自分用のボタンセッティングができることがウリです。
本体の重さは単体で946gとほぼ1kgで最近のなんでも小型軽量という風潮に一石を投じる重さです。ここに更にモニター(430g)とバッテリー(170g)が2つつくので合計して1.8kg、軽い筋トレ器具です。
7.85インチCrystalSkyモニター
既に8月辺りから発売されているDJIのドローン専用モニターです。
- 高輝度ディスプレイ(1000cd/m^2)
- 外部出力端子
- 専用UI
- 外付けバッテリー
このような特徴があり、個人的な推しポイントは7.85インチの1000cd/m^2の高輝度でです。一般的なタブレットの2倍明るいため、明るい日中でも画面が見づらくなるということもなく、困りません。
Phantom4ProPlusについてくるCrystalSkyモニターに慣れてしまうと他のタブレットを使った画面では物足りなさを感じてしまうので購入時からCrystalSkyディスプレイがついてきたのは朗報でした。
それでは各部の詳細です。
CrystalSkyの右側と左側
モニター左側
モニター右側
- 電源ボタン
- ファンクションボタン1
- メニューボタン1
- ファンクションボタン2
と配置されています。
本体の重さは435g。この時点で一般的なタブレットよりは重いのですが、更に外付けのWB37バッテリーを取り付ける必要があるので結局は700g程度までいきます。
Phantom4ProPlusやAdvancedについてくるCrystalSkyディスプレイはコントローラーと切り離しができなかったので、ディスプレイをつけるにはコントローラー本体の電源を入れる必要がありましたが、独立して使えるのは嬉しいですね。
TB55バッテリー/TB50バッテリー
MatriceM210の命とも言えるバッテリーです。
左:TB55バッテリー 右:TB50バッテリー
- TB55 飛行時間 37分 特徴 防水・大型バッテリー
- TB50 飛行時間27分 特徴 通常のバッテリー
という感じです。
TB55は重さが900g近くあり、完全に鈍器です。これでゴツンとやられたらまずいことになりそうです(やりません)。
気をつけてほしいのがTB55が防水仕様でTB50はそうではない、ということです。M200シリーズは雨天時の飛行が可能ですが、TB50だとできません。
TB50バッテリーはinspire2のバッテリーと同じ名称ですが互換性はないので購入時は「TB50 Matrice200用」という表記があるか確認してくださいね。
充電ハブ
左:IN2CH充電ハブ 右:充電中のTB50バッテリー
TB50/55バッテリー用 IN2CH充電ハブ
充電時間
- TB55バッテリー:2時間30分
- TB50バッテリー:1時間30分
円柱状になっていて、ボタンを押すと傘が開くようにフタが開き、ここにバッテリーを乗せてスライドさせれば充電がはじまります。パッと見はMacProっぽくてこれだけでもすごいカッコイイ。確かInspire2もこの方式だった気がします。
4本同時にセットできますが、一度に充電できるのは2本のみです。
WB37バッテリー用 WCH2充電ハブ
左:WB37バッテリー 右:充電中の様子
充電時間
- 1時間10分
Cendenceコントローラー/CrystalSkyモニター、この2つのデバイスの共通バッテリーです。重さは170g。
一昔前のビデオカメラのバッテリーの様な形をしていて懐かしさすら感じます。
充電器に2本差し込めますが、2本同時に充電することはできないので2本充電するのなら2時間かかります。
ちなみにCendenceコントローラーにWB37バッテリーを装着している場合はCendenceコントローラーを介しても充電できますが、この時は満充電までに2時間20分かかります。
総評
今回は日本ではまだほとんど紹介されていないM200シリーズのM210について紹介しました。
DJIのリリースするドローンでは最も高価で多機能な部類に入るM200シリーズ。
でも、こういった実用的な部分だけでなく黒一色に統一され、洗練されたデザインのM200シリーズは男心をくすぐられるんですよね。こういうワクワク感ってあんまり今の時代ない気もするのですごく所有しているだけでも楽しいです。毎日これで何しようかなーとアレコレ考えてます。
しかし、全てが満足するのかというそうでもなく、これはDJIの方針なのか海外製という大雑把な括りにしていいのかわかりませんが値段に対し製品の扱いが雑です(笑)。
例えばここ。サイズが合わなかったらしく、大きく切りとられています。
冒頭でも述べていますが保護する発泡スチロールに余裕がなさすぎて中身を出し入れしにくい。場合によってはモゲたり、傷がつくおそれがあります。
他にもX4Sというジンバル(カメラのこと)を収納するスペースはどうも底が浅いらしくX4Sがキチンとおさまりきりません。結果としてM210本体と干渉してM210が入らなくなります(笑)。
説明書にははっきりと"X4S専用スペース"とあるんですがね・・・
これから
- 実際のフライト
- CrystalSkyモニター
などなど続々とアップしていく予定ですので宜しくお願いします!