ドローンどんと来い!

空撮とかをしてるスカイアイジャパンのブログです。ドローンに関することを発信します。たまに営業もします。撮影・記事執筆・講習のご依頼はこちらからskyeye.japanアットgmail.com(アットを@に変えてください)

DJI「Cendence」自分流にカスタマイズできる多機能コントローラーレビュー!

こんにちは、スカイアイジャパンの今井です!

今回はDJIがリリースする、多機能コントローラー「Cendence」のレビュー記事です。

ちなみにCendenceコントローラーの読みですが「センデンス」です。これはおそらくTranscendence"超越"という単語から来ている造語と思われます。

さて、それでは特徴と使用感を述べたのちにCendenceコントローラー詳細に入っていこうと思います。

詳しい使い方は後日別記事でアップしますので、詳細が知りたい!という方はそちらを参考にしてみて下さい。

ここにCendenceの詳細記事のURLが載る予定でございます

特徴

f:id:skyeye-japan:20171111224051j:plain

Cendenceコントローラー+Crystalskyモニター

  • ドローンの機体情報とカメラ情報を独立して表示する小型モニター
  • 自分流にカスタマイズできる豊富な割り当てボタン
  • 外部バッテリー
  • 付け替え可能なアンテナ
  • 設定の個別登録
  • USBやHDMIなどの複数出力ポート
  • 重い

が挙げられます。これから先DJIから色んな機能やオプションパーツがリリースされた時に追加・対応できるよう将来のことを見据えた設計になっています。

使用感

使い始めて二ヶ月ほど経ちましたが、殆ど違和感なく使えています。まずそこが重要ですよね。

Phantom・Inspireシリーズのレギュラーコントローラーに使い慣れている方なら、基本操作に関してはほぼ問題なくCendenceへ移行できるのではないでしょうか。

f:id:skyeye-japan:20170805235816j:plain
f:id:skyeye-japan:20170805235756j:plain

こういうコントローラーです

重さ

Crystalskyモニターも合わせると2kgなので結構持ち続けるのはしんどいです。

CrystalSkyモニター単体もそこそこ重く、ひっくり返るとまではいきませんが重さ+バランスをとりつつ保持するのが大変です。私はそれなりに筋力があるタイプの人間なんですが、それでも30分も飛ばすとしんどいなー

と感じます。

人によっては20分ほど持っていると手首が疲れてしまうかもしれません。女性向きでないのは確実です。スリング(肩がけヒモ)は必須になります。

新しく追加された物理ボタンとダイヤル

ここが今回のキモですが、20以上あるボタン類も使わなくても正直なところそこそこやっていけます

といっては身も蓋もないのですが(笑)

Phantom4 Pro以降のDJIのカメラはすごく優秀なので、マニュアルフォーカスは使わずAutoしか使わない、それで事足りるという方も多いと思います。

そういう方だとCendenceの利点はあまり感じられないかもしれません。まさに私のことなんですが。

私の場合、CendenceはM210という産業用(調査研究など)ドローン専用なので露出がどうの・・・というのはあまり重要視されません。そういう意味ではCendenceは宝の持ち腐れかも?しれません。

また、現状でM210とのつながりが悪いので(問題点の項目を参照ください)そこまで恩恵を得ているという感じはありませんね。

大きく変わった点といえば「録画」ボタンが右側へ配置換えされているので*1ここだけ少し戸惑うかも?

どれだけ自分が追加された物理ボタンやダイヤルを使おうとするか、だと思います。

Cendence

外見 

まずはさっと外見のチェックをしていきましょう。

パッと見あからさまにちょっと他のコントローラーと違いますよ感がでています。そこがまたいいんですよね。男心をくすぐります。色も黒いし

やはり小型モニターが目を引きますねぇ。

前面 

メインとなる前面には

  • 小型モニター
  • Bボタン(複数あります)
  • Cボタン(複数あります)
  • Menuボタン
  • フォーカスアジャストノブ(シルバー)
  • カメラセッティングダイヤル(黒色)
  • 電源ボタン
  • 緊急停止ボタン
  • ホームボタン

と目移りしてしまうほど色んなものが配置されています。

背面

f:id:skyeye-japan:20171111231044j:plain

Cendence背面

4つボタンがあることが確認できます。C1~C4まで番号が割り振られています。

側面

f:id:skyeye-japan:20171111231155j:plain

右側側面

今までコントローラーの側面に何か機能があることはなかったので新鮮ですね。

左右にダイヤルが1つずつ、 ついています。出っ張りの部分に指を引っ掛けて前後に動します。

ちなみに現時点(2017年11月10日)で割当できる機能はありません(笑)

出力端子

f:id:skyeye-japan:20171111225636j:plain

頭部(?)です。色々な出力端子がついています。こちらから見て右から順に

  • USB(A)
  • HDMI(A)
  • CAN BUS
  • MicroUSB
  • SDIポート

CAN BUSとかSDIポートとかは個人的になんに使うのかよくわからない機能です。

また、モニターを取り付けるためのアダプターにはUSB TypeCと呼ばれる新型のUSBがついています。余談ですが新型のMacBookなどはすでにUSB TypeC対応となっていますね。

f:id:skyeye-japan:20171111230418j:plain

 TypeCでモニターを固定するのではなく、後ろに極太の固定用金具があってこれをCrystalSkyモニターのメス側に差し込むことで固定します。

バッテリーの持ち

正確に測ってはいませんが、従来のコントローラーよりははるかにバッテリーの消費は激しいです。

イメージ的には1分につき1%減る感じです。なので100分のフライトでバッテリーはゼロですね。

各部の解説

前面

小型モニター

ここには接続されているドローンの機体情報と、Cendenceコントローラーの情報が表示されます。タッチパネルではなく、表示内容の変更もできません。融通きかねぇな

f:id:skyeye-japan:20171006205400p:plain

機体情報

  • 機体バッテリー残量
  • GPS接続状況
  • H:高度
  • D:距離(操縦者とドローンの距離)
  • H.S:水平速度
  • V.S:垂直速度

Cendenceコントローラー情報

  • コントローラーバッテリー残量
  • 無線接続状況
  • コントローラー操縦モード(mode1/mode2)
  • 操縦士のステータス(Master/Assistant)

小型モニター上にこれらの情報が表示されます。

これらの情報は特にドローン操作上でも重要なものになるのですが、モニターにも表示されるので二重に表示する必要なのかというと?というのが個人的な意見です。どちらかの表示を消して別の情報が表示されるとかそういう機能があると嬉しいかなと。

パッと見てわかりにくいのは

  • コントローラー操縦モード
  • 操縦士のステータス

でしょうか。

コントローラーの操縦モードはmode1とmode2があるのですが、そのどちらを使っているのか?を示すのがコントローラーの操縦モードです。mode1は日本、mode2は欧米系が多いとのことです。余談ですが。

操縦士のステータスは2台でドローンを操縦する時に自分は「Master/Assistant」どちらの立ち位置でドローンを操縦するのかということ教えてくれます。

一般的に「Master」はドローン本体の操縦を、「Assistant」はカメラワークを担当します。複雑な撮影になればなるほど1人で操縦してカメラワークまでこなすのは大変になる・・・ということで用意された機能です。

もともとCendenceはハリウッドの撮影にも使われるInspire2用に開発されたとのことで、こういう機能があるのでしょうね。

Menuボタン

このボタンを押すと割り当て画面が表示され、Cendenceの各種ボタンの割当のセッティングできるようになります。たまに押しても表示されません(笑)

Bボタン割り当て(カスタマイズ可能)

AからHまでの8つ、「BA~BH」とナンバリングされた自分が好きな機能の割り当てができる物理ボタンです。これがこのCendenceの大きなウリです。

幾つかはデフォルトで機能が決まっていますが、これらも変更ができます。

イラレで挿絵

Cボタン(カスタマイズ不可)

コントローラーの左側に配置されたボタン群で、こちらはBボタンの様に割り当て(変更)できません。カメラ機能の

  • EV
  • シャッター速度
  • アパチャー
  • ISO

この4つの項目の調整を「カメラセッティングダイヤル」との組み合わせで調整します。詳しくは「カメラセッティングダイヤル」の項目で。

カメラセッティングダイヤル(黒色)

ダイヤルをカリカリカリ・・・と回すことでカメラの調整を行います。単体で動かしても何も起こらず、Cボタンとの同時使用で調整ができます。

例えば「EV」を調整したいのなら、EVのCボタンを押しながらこのカメラセッティングダイヤルを回転させて調整します。この時当然両手を操縦スティックから離すことになるので多少注意が必要です。

フォーカスアジャストノブ(シルバー)

カメラの焦点を調整するノブです。

私はX4Sを使っているのですが、X4Sですと調整できる焦点が無いに等しいのでこのフォーカスアジャストノブの意味はほとんどありません。ものすごく細かい調整になるので今のところあってもなくてもいいなぁという状態です。

X5SやZ30、最新のX7などのカメラだとかなり細かく焦点の調整が直感的に調整できるので便利だ、ということをショップさんから聞きました

ポーズボタン

ドローンに実行させている「インテリジェントフライト」を即時中止させるボタンです。録画を停止するボタンではありません。

インテリジェントフライトですが、代表的なもので

  • タップフライ(TapFly)
  • アクティブトラック(ActiveTrack)

があります。

タップフライやアクティブトラックは便利な機能ですが、自動航行なので何かあったとき、例えば「このまま行くとドローンが障害物にぶつかりそうだ!やばい止めたい!!」という時に中々止めることができません。焦ってるときならなおさらです。

タップフライを中止しますか?

 なんて聞かれるので焦ってる身としてはなに悠長なこと言ってんだ!早く止めろ!!と思います。私も経験があるので(笑)。

そういう意味で直感的に即座に中止できる物理ボタンがあるのはありがたいですね。

 

CAN-BUS(CAN-バス)

聞きなれない単語だと思いますが、平たくいう情報処理のまとめ役みたいなもので、必要な情報の取捨選択をしてくれます。ですが、イマイチドローンのコントローラーにある理由がわかっていません。

個人的に嬉しいと思った機能

設定の個別登録

3人まで、割当ボタンの登録ができます。

ボタンの設定などは当然、人によって違うのでCendenceはその割当ボタンを記録しておくことで使用者が変わっても1から調整し直す必要がないようになっています。

レクサスなどの高級車も3人までなら椅子の高さやミラーの位置などを個別登録できるのでそれと同じ発想ですね。

表示オン/オフ機能

ドローンを飛ばしていると

  • 強風だから気をけてね
  • 周りに強い磁場があるよ

など色々と警告を表示して教えてくれます。ですが、この表示いつまでたっても消えないのでしばらくたつと「いつ表示されたのか」ということがわかりません(忘れます)。

なのでボタン1つでさっとこれらの表示を消去できるのは嬉しいですね。

 ジンバル(カメラ)の水平向きリセット機能

水平方向にもジンバルは動くので、機首方向とジンバルの向きが合わず操作に戸惑うことって結構あります。そんな時にボタン1つでジンバルの方向を機首方向にリセットする機能はすごく有り難いです。

問題点

DJI PilotアプリとCrystalSkyモニターとのつながりが良くないです。おそらく今後ファームウェアのアップデートで改善されると思います。

DJI Go4アプリを使いドローンを操作する場合はほとんど問題ありませんが、前述のDJI Pilotアプリを使い操作する場合はCendenceの持つ機能の大半が使えません

M210はデュアルジンバル(カメラを二台取り付けて同時に撮影ができる)が特徴ですが、Cendenceの物理ボタン通して撮影すると、同時撮影ができません

 

*1:今までは左側でした